第40話 プロセス

 人の世の中を構成、機能させているのは手順、プロセスの集まり。


 それは無機物でも有機物でもそれなりの理がある。

 仕事もどんなに高尚だと位置付けられる仕事でもその本質は雇われ者が手順を覚えて対価を得る為に仕える事にしか過ぎない。

 新人はその組織や作業を覚え慣れる事に専念することが大事な事だろうが妙な時代の今はその基本中の基本さえも面倒がり覚えようとせずに批判に走り挙句は自分の求める事と違うと逃げる。

 普通に対峙する事象、作業を読み解きそれを処理する為の手順を整える。

 それはその事象、作業を掌握してプロセスとして構成して展開する能力があるという事。

 出来合いのプロセスを作業化しているという事はそれを紐解いた先人の存在がある。


 全容を掴むことすらせずに人が作った事を否定から入る愚かな所作はその者の先行きを閉ざす事を知らない事になる。

 会社は不出来な偽善者の集まりだと大きく括ってもその中に綺羅星のような賓まれびとも極々少数ながら存在する。

 出逢ったとしたら一生ものの幸運だろう。

 大きな会社ほど仕える事を行う社員は多い。

 効率、作業パワーの集中、迷える偽善者に存在意識を持たせてこき使う為に様々なプロセスが存在する。

 ある意味宝の山だ。

 宝の山でプロセスの実験とその手法の体系、構成を纏め上げる。

 仕事が宝の発掘作業を兼ねている。

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