第36話 黄金のゲート
ちるな殿が辿り着きし地、オケラ様・犬千代丸様が見出した地、それは神域の源流となる聖域にして清き者らの戻る故郷。
この地は選ばれし者らの地。
招き入れようとしてもこの地が許諾しなければ、入る事叶わず。
オケラ様は両の手の黄金のシャベルを御影石の上の空間で合掌させて〈ジワリジワリ〉と左右に開く。
開いた空間から声が聞こえてくる。
「ちるな、辿り着けたようだね!お疲れ様ありがとうね」
御影石の上に少年が立っていた。
「やっと尊きお方に逢えたでごじゃるな」
「今日は!再会出来ましてね」
「犬千代丸様は多様な生き方をされていろいろとご苦労をされたと思います」
「これからは楽しめる住み家とあやしくとも楽しい面々が集まって来ます」
「これから先、楽しさを取り戻しましょう」
犬千代丸様とちるなが持つ伝承のどんぐりはあるゲートを開く鍵だった。
鍵で空いたゲートを犬千代丸様の未来を開門する黄金のシャベルでこじ開けることにより尊きお方と呼ばれる僕は未来の時空を超えてここに辿り着ける方路を手に入れた。
さあ、これから散在する点を結びつけて一大帝国である秘密基地を本格化させる。
同じ世界でも時空が変われば交わりは出来ないけど、僕が持つユニークスキルでこれから築く秘密基地で壮大な計画を実行する。
「ね!犬千代丸様、楽しき住み家を作るには土地が必要なんです」
「土地とは犬千代丸様が掘り広げる地底世界です、地底回廊の様に区画と階層を持つ地底世界を築いて頂けないでしょうか」
「ちるな!この地の守備固めをお願いするね」
「そろそろ令和世界は夜明けだからこの辺で戻ります」
「宜しくお願い致します!」
では…。
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