第89話 現実世界の粗は夢世界で改善する!
現実世界は疲れ切り、失望、哀しみ満載だけど。
ここでの経験は、やり直せる場があるならば良い経験かもしれないね。
〜○〜
博多駅から高速バスで都市高速を走りハイテク企業誘致エリアのとある海浜エリアに着く。
バスに揺られながら考えるのは夢世界で構築する世界観。
さ、現実世界は現実世界としてやるさ。
〈カアー〉会社ビル玄関脇の記念植樹の上に鴉が止まっている。
「ちるなご苦労様」と小さく呟くと〈カアー〉と一鳴きして飛び去る。
仕事 … 数多くの開発プロジェクト、大は3桁、小は数人、様々な人員規模、先進の技術要素で進行する。
期間、メンバーの力量、熱意、人間性、それらのファクターをデータの蓄積と観察でリスクを先見して未来に起こる危険予兆を推測する。
異世界で言うならば、ステータス情報群を現実世界での人、チームに当てはめてそれを見える化する。
これを夢世界でステータスの見える化を実現させる必要性を頭でイメージしながら仕事をこなす。
異世界転生ものなら最初からステータス表示があるが夢世界は空想世界と違うので、一からその仕組みを開発する必要がある。
現実世界で必要な要素を洗い出す。
現実世界で見えずに把握できない事や失敗する要因をまとめてそれを夢世界で解決していけばパーフェクトな体制が出来上がる。
仕事をしながらワクワクしてくる。
仕事は機械的に推論してまとめれば形が作れる。
また人間世界故に哀しい面も感じる。
信頼関係という人としての基本的な事柄の崩壊を如実に感じる現実世界。
上部だけの合わせ、悪意見え見えの心模様。
もう出来上がった大人でこれを持つ人は始末に負えない。
少し感受性が高ければそれを感じる、洞察して知覚する人は実際沢山居る。
その様な能力者の心の内の失望は想像するだけでも哀しい。
味方を装う目の前の人がそうでない事が知覚できるのは辛いものだ。
人の世界どこまで信を預ける事が出来る相手なのか。
腹を割るとますます相手が心配になり家族に対する様にリスクを共有したくなるがその反動で遠のく友情。
そんな人の悲哀な中でも信を預けられる稀な人に出会うときもある。
そのイメージも夢世界に取り入れよう。
悲しみ哀しみジレンマを無くす事もあの世界で実現したい。
現実世界で夢の世界への夢が膨らむね。
読み手のあなたも一緒に理想郷の設計と実現に向かいましょう!
もうすぐ、今日の仕事目標も達成できる。
そしたら…。
〈ふぁー〉と息を吸い込み〈ふぅー〉と息を吐きながら涙目欠伸混じりの溜め息。
今日の仕事終わり〜と、会社の裏口の自動ドアをくぐり抜ける。
#脱出っ~う(笑)#
〜○〜
いよいよ現実世界と夢世界を往き来する事が出来る所まで話を進めることが出来ました。ここらで城作りの名人の話にスイッチします。御君様の一人でもある彼の話、新しい章を立ち上げます。
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