第86話 説明は終わり!行動しよう。
牛頭組の長 伊吹が付け加える。
妖怪族は安寧に暮らしたいし、人も何かと気にかかる存在だし、尊きお方のご意見には大賛成ですが一つ大きな要望が汲み取られていません。
それは長寿命故の悩み。
命を燃やす面白みの味わいに飢えている事。
人族は最近、長寿思考のようで100歳生きるとかを目指す事に仕切りに注力しているようですが短命な人族故に命を燃やす価値を見いだし易くそれを美徳としていた事を忘れてしまっている。
死を身近に感じる程に生に対しての全力が芽生えるのに死を遠ざけて僅か20年程を延命させる事に執着し始めている。
ほぼ寿命が無い妖怪からすれば、瞬き程度の延命に拘って生きる火花を着火せずに終わらせる愚の骨頂を笑うのみ。
生きる火花を着火する機会を何卒妖怪族にもお与えください。
1000年の寿命が尽きようとも火花を散らせるならば本望である妖怪も沢山居ります。
これも心に留め置いて下さい尊きお方よ!
「分かった安寧安堵と火花ね」
じゃ、取り掛かろう。
小豆公望の策定案のその2 広域警戒網の長は風魔小太郎として主力は土蜘蛛一族の進化土御門に陰陽師の素養を存分に使ってスパイ組織を作って貰う。
その3の妖怪自衛隊は平将門公に一任致します。
存分に采配をお願いします。
そして未来への鍵となる研究施設として妖怪を科学し更に進化させる事。
エミリアに任せるね。
田心姫神の大楠木の進化の芽生えの雫をこの地で大いに研究して見てよ。
ではシャングリ・ラ平原に向かおう!
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