第62話 悠久の間に。
やっと本編に触れ始めました。
書いている自分も楽しくなってきました。
〜○〜
許可カードを額に当てる!
尊きお方(読み手のあなたが語り掛けて下さい)の声が響く。
「シンクロナイズドカードは勇也君の命が終わる1日前の夕方から命が終わるまでにアロケートしています」
「巻き戻しはオートマチック」
「離脱はシンクロナイズドカードの裏側を額に当てれば戻れるよ」
「では悠久の流れに浸っておいで」
〈キンコンカンコーン〉
「は〜い、終業式の日程はこれで終わりです。
冬休み中、怪我無く、
お餅食べすぎてお腹壊さないように無事に元気にまた来年六年二組
のクラスで会いましょう!約束ですよ(^_^)/」
「これで放課となります。
下校は校内に留まらずに真っ直ぐに帰宅。
登下校班で集団下校するように!イイですね」
「では、日直!」
「起立、先生さようなら、皆さんさようなら」
※人間の学校だ!
〈ガタ〜ン!〉
と、挨拶が終わるや否や椅子を机に〈ガーン〉と入れて立ち去ろうとする女の子。
「は〜い、葵みなみ、ちょっと来なさ〜い」と担任が呼び止める。
六年二組の恒例、居残り〝みなみ〟劇場の開幕開幕〜。
〈トボトボ〉と〝みなみ〟は、担任の机まで出頭。
クラスの誰とはなしに「ドナドナド〜ナぁド〜ナ〜」と、
テーマソングを奏でながら教室を去って行く。
※女の子に焦点が絞られる。
※葵みなみ…。
10分ほどの説教が終わる。
肩下まで伸ばしたポニーテールをしょんぼりと垂れて
〈ガラガラ〉と教室を出る。
廊下の端トイレ前の水飲み場の脇に少年がポツンと立っている。
※居た!居た!居た!
※ゆうや様が居た!
駆け寄りそうになるハクアを見えない手が引き止める。
心に語り帰る様に声が響く。
「ハクア君は傍観者なんだよ、直接の介入はごダメだよ」
「この時間の世界は物理干渉出来るけど、その行為を見つけたら君を排除しなきゃいけなくなるから注意だよ」
「さあ、勇也君を救う手立てを探して下さい」
「ハクアならきっと見つかる!」
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