第45話 海戦。
ミケちゃんと切り裂きジャックの表裏のコンビネーションは黄泉醜女だった巨大風船より出るインスマウス人を切り裂き続ける。
飛び散る雫より出るインスマウス人はもう直にアタナトイ隊が駆逐を開始するだろう。
十字軍強弓兵、重武装兵、軽装兵、トルコ風兵が隊列を組み直して戻って来る。
圧倒的なインスマウス人の数と渡り合った人形兵は満身創痍ボロボロでの帰還姿。
雰囲気戦闘終息の感が漂うが巨大風船の中の海原から古きものハイドラは着実にこちらに這い出るべく近づいている。
〈キューーーン〉
漆黒の閃光が巨大風船から放たれる。
直後、十字軍が出てきた城門から爆炎が上がる。
更には、一本だった触手の手が巨大風船に近付いた為に3本に増えた。
海水の雫の量も三倍に増える。
アタナトイ隊が戦闘態勢を整えて三倍のインスマウス人と戦闘を開始。
「ミケちゃん、ジャックもちょっとバテて来てるかな」
「あの海原の海坊主を叩くしかないわね〜」
ギヒノム卿は夢幻ポケットに手を入れて少し考えながらオルゴールを出す。
これまでのオルゴール箱の造形と違う船の錨が蓋に付いている。
「鋼鉄の正義、錨を上げよ!」
オルゴール蓋を開けると煉獄回廊の壁から鎖を引きながら錨が飛び出し巨大風船の穴へと突っ込んでいく。
〈ドボーン〉と海原に落ちた音がする。
水飛沫が飛び散り黄泉醜女インスマウス人が増殖する…。
海原の方から軽快なマーチが聴こえて来る。
〈ジャーンジャンジャジャララランララ〜〉
海原に巨大な戦艦が隊列を組んで現れる。
それは、長門・陸奥・扶桑・山城の4戦艦からなる大日本帝国海軍第一艦隊の隊列。
真っ直ぐにハイドラに向かって行く。
各戦艦の砲門が開く。
〈ドゴーン、ドゴーン〉大口径の砲門から巨大な砲弾がハイドラに着弾する。
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