第2章 今日もまた浅き夢見し
第1話 プロローグ 夕焼け空
第1章の‘尊きお方’について書きたいと思います。
また、お付き合いお願い致します。
ここに出て来る‘僕 (尊きお方)’は、令和現代のサラリーマンです。
読み手であるあなた様自身とシンクロする部分があるかも知れません。
そう言う時はあなたの物語として眺めて頂ければと思います。
出来ればブックマークして定期的にチェックをお願い致します。
右も左も分からない新参者です。
色々とご教授コメントもお願い致します。
励みにしてどんどん書き進めたいと思います。
〜〇〜
一日の中で、間違いなくゴキゲンな一時がある。
それは夜の帳が降りて眠りにつく前。
まるで、映画の上映を待つ思いに近い嬉しさ一杯なゴキゲン。
「ウ〜」って、横になって伸びをしてね。
一日の終わりを受け取る瞬間。
確実で至高の一時だね。
あとは、眠りにつくだけ。
ゆったりと身を委ねるだけ。
そんな眠りに関することで、
ずっとずっと、一貫して憶えている事がある。
今も、あの頃も、夢の中でも。
それは、小学生の頃、
小高い丘の上。
いつも強い風が吹いていた。
夕焼けを背に遥か向こうに見える山の中腹にそびえ立つ不動岩に、
〝今この時を何時でも思い出すように心に刻む。〟
と話しかけていた。
そこは農地の区画整備工事で出来た人工の土の小山の上だった。
あの頃、夕方夕飯の後に小高い丘まで歩いて
丘の上に立って、風に向かい
何故か、この奇行を繰り返していたこと…。
夕日の中から今帰ってきたように身近に憶えている。
ジンワリと素肌に感じる夏の汗と夕日の赤を伴って…。
夢の中でも蘇るこの刻んだ記憶の情景。
そう、今考えている自分は夢の中。
未来にあたる自分が傍観している筈なのに、未来である現実の方が夢であるように思え、明日になれば、小学校に登校して夕飯後に丘に立つだろう事。
こちらが、本流のように至極普通に知覚する感覚…。
まるで今と、昔と、全てが一括りの中で繋がっていて、
それはドアの向こうのような近さですぐ隣に在り、
先も昔も扉を開けるが如くに往き来する事も
まさに、ドアを開けるが如く当たり前な事、そんな感覚…。
毎日毎日、至福の眠りはやって来ます。
味あわない手はないよね。
その先に魔物が潜もうとも。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます