生存者の榎音未唯愛えねみゆあは医者で、独り立ちした村医者という職業の割には若い20代ぐらいの外見なのだけれど、あまり世間に合わせる感じでもなく浮世離れをした雰囲気を纏っていた。村医者というがどこか儚げで、簡単に崩れ去ってしまいそうな雰囲気が不思議だった。


 榎音未さんに、お茶を振舞われながら、事件について聞くと知っていることを楽しそうに独自の解釈を交えて語ってくれた。


「しかし事件について聞きに来たのが学生とはびっくりですね」

「すみません、急に」

「ああいえ、失礼しました。別にバカにしてるってわけじゃないんです。この事件が制服を着たままやってくるくらい中高生の興味を引くとは思っていなかったもので」

「結構趣味がずれているんですよ、私。変な映画とかたまに見ますし」


 これは本当だ。とはいってもインターネットで見るような一部の愛好家ほどではないので、せいぜい動画サイトで見る程度だけど。モックバスターだとか低予算だとか、要するにクソ映画。

 師匠とかに話すと「いや、つまらない映画わざわざ見るの桐野、理解できないんですけど」「いや面白いのもありますから」「いやそれ感覚バグってるだけですから!?」なんてやりとりになるから言わないけれど。というかアレか、師匠これで私にこの件押し付けたな?チープな娯楽映画はそれはそれで価値があるものなのだ。この世に無価値なものなんてない。ただ噛み合わない領域があるというだけで。そんな零れ落ちそうなアレコレを掴んだ瞬間の喜びをかみしめて生きている。

 と、思考が飛んでいると目の前の榎音未さんがポカンとしている。


「変な映画……」

「ああ、いえ!すみません話そらしちゃいました!続けてください」


 思考がややずれた私にきょとんと榎音未さんするも、促して言葉を続けてもらう。私は慌てて思考をチューニングする。


「事件の概要っていうけどそもそも事件なんですかね。なんていうか私としては」


 一瞬、表情が曇るのが見える。


「榎音未さんとしては?」

「彼らが自ら進んで死へ向かっていたような気すらします」

「集団自殺か何かだと?」

「いや、まぁ自殺も事件ですね」


 ふう、と榎音未さんがため息をつく。


「皮肉ですよね。死ぬまでは世の中から隔絶されていたのに、死んだらこの世とこうして強く繋がるんですから。事件とか、事故として。まぁ今となっては私にはどうにもできないことですけど」


 そう言って榎音未さんは自嘲気味に笑う。私は詳細を話してもらいたくて言葉を返さない。


「あぁ、事件の詳細ですね。この村は、一ヶ月に一度儀式をやるんです」

「儀式?」

「そんな大したことじゃないです。形骸化した、慣習といってもいいものでした。夜通し火を囲んで酒を飲んで、歌って、踊るんです。それと……」


 あまり好ましくない話かも、と前置きして話が続けられる。


「狂乱の中で皆がね、まぐわう、性行為をしていました。相手もろくに確認しないで全員で。私は参加してないですが。そういうのは余所者からすると怖いので。私、都会からあぶれて引っ越してきたんですよ。よそ者ですね」

「いいえ、続けてください。どうせそういう儀式ぐらいあると思っていたし」


 そういった儀式的様式が、独自進化を遂げていることは決して珍しくない。過去に学校なんかでキャンプファイアーをやっていたのは親睦を深めるためで、それは元々呪術的かつ宗教的な儀式が生活に溶け込んで、原義が薄れただけに過ぎない。それがより土着信仰的な側面が強ければそういったこともあるだろう。


「ああ、良かったです。じゃあ続けますね。私そういう集まりが苦手で都会から出てきて、ここの儀式ほどじゃなくても、ほら、飲み会だとか合コンだとかが不得意だったんですよ」


 榎音未さんは少し言葉を選んでいるようだった。自分に理解の出来ない文化を話す時は、どうやったって言葉を選ぶものなのだ。無理解のまま否定感情をぶつけないところが私には少し好ましく映る。


「あれは確かに儀式でした。皆が皆、一個の何か、になろうとしているというか」

「個人がなくなっていく感じ、盲信していくうちに盲信して同調することが一番になる的な感じ、ですか?」


 そういうのは割とある。学校とかでも。適度ならまぁいいのだけど、それが過ぎると排他的になったり、はたから見るとついていけないような圧力に変わっていたりする。


「そうですね。ひたすら集団を形成するためにどんどん皆が個を同じ集団にしていく我々は仲間である、といった感じに。ある意味では、私もその団結の一役を担っていたんですかね。例えば、私は読書が好きなんですけど、それを話すと彼らはそれを笑いものにして集団の団結感を得る。私はうまくやれない自分が少し嫌になりましたけどね。都会だけでなくこの村でもこうか、と。いやこっちの方がその側面は強かったかもしれませんね」


 彼女の纏う虚な空気はそういった経験の積み重ねで作られているのかもしれなかった。

 少しの間、榎音未さんが下を向いて黙る。私も何も言わない。

 時計の音が部屋に響いて、榎音未さんが逡巡した様子の後、口を開く。


「それで、この村ですけど、どうも数年に一度、人身御供を出していたみたいなんですよ」


 榎音未さんはため息をつく。彼女の顔に影が差す。この人はもう限界なのかもしれない、なんて勝手なことを思う。


「診療の時は集団で荒ぶっていた人も不意に個人を取り戻すんですけど。こう、これでいいのか、と悩んで私に吐露してくるんです。でも、結局何も出来なかったんですよね。私は」

「人身御供、ね」

「そうすると願いが叶うと伝えられているらしいですよ。生贄、みたいなものでしょうか。どうもこの村じゃあ名誉なことらしいですけど、コミュニティに入らない私は詳細は教えてもらえませんでした。そこは説明してもらえなかった。でも、その日は村の雰囲気とか、聞こえてくる賑わいの大きさでなんか察しがついていました。ああ、今日がその人身御供の日かって。だいたい丑三つ時に」


 資料を確認する。死体を確認した結果、死亡時刻はだいたいそのあたりだ。


「あまりにも人々がね、まぐわう喘ぎ声とか響いて、神は鮫である!なんて叫びも聞こえてきたんですよ。怖かったよ。私には神が鮫ってのもよくわからなかったしね。でもそれに文句言ったら大変なことになるから窓から見ていたんです」


 一瞬の間、自分で見たものが正しかったのかを考えているかのような逡巡。


「そしたらさ、人が削れていったんです。もうあちこちで何人も、同時多発的に」

「削れた?」


 不思議な表現だなと思う。資料の推測みたいに鮫が(そもそも海でもないから前提がおかしいのだけど)襲ってきたのなら、噛み殺された、という形容が正しいはずだ。榎音未は話し続ける。


「いやね、何にも見えなかったんです、私には。立っていた人が急に体が削れて、半狂乱な声が聞こえて、怖くなって、気が付いたら静かになっていました。そうして死屍累々の状況だけが、残っていた」

「……」


 榎音未さんの言葉を《視る》と、確かに嘘は言っていないことがわかる。

 なんとなく察しがつく。

 きっとここの怪異は、見えない。少なくとも通常の視界では。

 この手の怪異が見えないことは良くあることなので想定内だ。

 儀式、人身御供、願いが叶う、鮫は神! 

 私はうへぇとなるけれど、この件の全体像が見えて来る。

 徹底した閉鎖性、鮫という信仰は儀式を通じて極限まで加速していく。

 それがこのコミュニティに怪異を呼んだんだ。


「わかった。ありがとう榎音未さん。最後に一つ」

「はい、なんでしょう」

「鮫の信仰はどこから来たと思います?」

「海から来たんじゃないですかね」


▼▼▼


「やっぱ、怪異ですね。私の領分です」


 榎音未医院を出て速攻で師匠に電話をかけて概要を説明する。

 予想が的中したせいか異様なハイになった師匠が電話口で大変うるさい。


『ほーらやっぱり、桐野の予想通り!ホーウ!』

「切っていいですか」

『あ、待って待って嘘ですうそです、これからどうしますか?』

「とりあえず駆除ですね。聞いた感じもう形成されちゃってます、人を喰い殺せる段階ならもう自然消滅はないでしょう。そんなわけで現場確認して、野宿して、出てきたらやっときます。東光院さんにテントとか届けてさせてください。あ、それと調べといて欲しいことが」


 と一気にまくし立てて、師匠にお願いごとをする。頭すっからかんなデリカシーのない人だけど、こういうときは話が早いので私もストレスなく専念できる。そうして電話を切る前に師匠がふと、つぶやく。


「じゃあそういう手はずで。しかし鮫、サメねぇ……」

「どうしたんですか」

「いや、桐野も昔に鮫絡みのこういう仕事やったんでね……なんていうか、なんでこう、鮫になるのかなと。何か人を駆り立てるもんでもあるんですかねえ、鮫……いやどうでもいい話ですが」

「全然わからないですね」


 珍しく師匠の考えに同意する。信仰の対象ならいくらでもあるだろうに。どうして鮫なのか。


「よっぽど人気なんですね、鮫。信仰にするのは理解がちょっと難しいですけど」


 理解の出来ないことでこの世は出来ている。レンタルビデオショップにサメ映画がやたら並ぶ理由と同じくらい、この世は理解のできないことに満ちている。


▼▼▼


 私の中学校は都会の学校だったのだけど、学校を自由選択出来る結果近くの別の中学校に生徒を取られて都会なのに廃校寸前で、というか私が最後の代で卒業式は在校生がいなかった。それでまぁ「あんだけ人少なかったんだし実質過疎地域と同じようなモンでしょ」と過疎地域の学校の雰囲気は知っていたつもりだったけど、実際のところ全然違う。


 今回の件の現場は、本当の廃校の学校の校庭で、もう子供のいない村で大人たちが、本来子供がレクリエーションとかで使う学校の校庭でまぐわうというのはずいぶんと背徳的なシチュエーションだ。

 現場の肉片などは五葉塾の鑑識に回っていて、今はその惨劇の残り香だけがある。校庭の地面を見ると所々に焚き火に使ったであろう墨の黒々とした後と、赤黒い血痕が見える。


 血の匂い、悲鳴の匂い、惨劇の匂い––死の匂い。《視る》必要もないくらいに、その場にいるだけで理解る、確かにここで事件があったことを。

 それでも私は右目を外す。ここから先は《視る》ことでしか先に進めない領域だ。


 私の顔に存在する一点の、虚空。右の『瞳』を通じて世界を知覚する。

 一面に広がった残香をより知覚しようと、赤黒い痕跡の前でしゃがむ。

 その時、私の背筋が不意に泡立つ感じがした。


「――――ッ!」


 全身の筋肉が強引に駆動して私は空中へ跳躍して体をひねる。チラリと見た空間には一見して何もない虚空が広がっている。しかして世界はそんな単純ではない。意識をめぐらせ、虚空の右目を凝らす、戦闘はすでに始まっている。『瞳』の駆動、全神経を駆動させろ、全身全霊で世界を捉えろ、理解を拒まず、突き詰める。

 そして滞空中に《視た》。

 確かに空間に存在している何者かの背鰭。


 世界は言葉で出来ている。


 現実にそこに『在る』ことと人が知覚する世界は違う。同じ言葉でも、好きという言葉が薄っぺらなお世辞であれば、親愛の言葉でもあるように、嫌いという言葉がどうしようもない愛おしさの表現でもあれば、憎悪の表出でもあるように。

 世界は言葉を認識することで形作られる。

 言葉を形作られたものとして認識する時、そこに世界の姿が見える。

 怪異はそこに介在する。無いものであっても『在る』ものとして干渉する。私はその存在を知覚する、それをこの世に規定する言葉を知覚する。私の『瞳』は言葉を捉える。

 それこそが、私が言葉を操る言葉師であるが由縁。

 力を込めて概念刀に触れる。概念刀が封印から這い出すかのように鞘から滑り出していく。

 概念刀の始動。


 ――ああ、貴方がこんな瞳でなかったのならよかったのにね。

 ――闇の中にとどめておければね。こんな辛い世界を知らないで闇の中にとどめておければよかったのにね。

 ――悲しみも、絶望も、何もない闇へ。


 わずかなノイズ。

 概念刀の相互干渉。

 私の『瞳』は言葉を捉え、概念刀はその言葉を断つ。『瞳』の出力を上げることは、共鳴する私の概念刀の出力を上げることに他ならない。意志を持つ刀。所有者を喰らおうとする悪食。

 私は概念刀に心を委ね、同時に心を許さない。

 私は概念刀に体を預け、同時に体を奪わせない。


 全身の血流が加速し、『瞳』に力が篭る。


 そして、捉えた。今まさに、数刻前に私が存在した空間を齧りとった異質な存在を。

 サメだ!

 背びれがシュッシュッシュと視界をよぎる。高速の駆動。対応のため、戦うため、生き残るために私は言葉を紡ぎだす。

 言葉師、世界へ言葉を用いて干渉する存在。私が私であるための存在意義。ならば、今こそその片鱗を示す時だろう。


「《干渉》《制御》《反発》《加速》《実行》」


 言葉を紡ぐ、《干渉》がスタートの印、《実行》が開始の印。

 言葉を認識することで世界は出来る。私に、クラスメイトに、五葉塾の人に、その人の数だけ世界が生まれ、重なり合う。

 絶対的な言葉を、そこに置く。概念の純度を高めた言葉、それは即ちこの世界への干渉に他ならない。言葉が足を置く土台となる。

 私は、言葉を現実へと干渉させる。それは私が五葉塾唯一の言葉師であることの由縁であり、私が私としてこの世に立つことのできる、ただ一つの存在意義。

 言葉が私の全身へ干渉し、身体能力を飛躍的に向上させる。私の身体能力の向上は基本的に数倍程度、それ以上の干渉は世界からの反動で暴走、私の肉体を蝕んでいく。

 今回はこれで十分。既に対象を打倒する計画は出来ている。

 滞空時間を終え、落下が完了するその刹那、地面を蹴り、照準を対象に合わせる。全体像を知覚する。鮫を捉える。


 ハンマーヘッドシャーク、シュモクザメとも呼ばれる特徴的な頭部のサメ。私は自分の部屋で一時期狂ったようにサメ映画を見ていたので知っている。大人気ではないが、十分定番どころ。だが、そんなことをいちいち考えている場合ではない。

 刀を鞘から滑らせる。刹那の能力解放。


「抜刀――序式・開刀一閃」


 刀を構える必要は無い。加速は鞘の中でとうに済んでいる。捉えた対象がこちらに再度意識を向ける暇も与えない。ただ、切ったという感触が手に伝わっていく。

 胴の中心から、横に一閃された鮫が見える。鮫のアンモニア臭がたちこめて、血液が私に降りかかるが、ひらりと躱す。


 干渉雅楽かんしょうががく。私がねえさんから教えられた、戦う為、生きる為の型。力を概念刀に伝わせた相互干渉時にのみ、起動する、不完全な技術。


 精神の集中故の、不思議なほどの精神の静けさとは対照的に、私の耳元で雨音が聞こえて来る。

 血しぶきが地面に落ち、ハンマーヘッドシャークが切られたことも気づかないままにジタバタと地面の上を蠢き、やがて停止する。


「当然、普通のサメじゃないか……やっかい。信仰の元の住人が消えたのに独立している……」


 周囲に意識を向けたまま、呟く。鮫ならば血の匂いで更に集まってきかねない。榎音未の話から推測する限り、この一匹だけではないはずだ。


「《干渉》《隔絶》《実行》」


 血の匂いを隔絶する。概念的に空間の一帯を隔離する。ベストではないが、ベター。暫し、迎え撃つ姿勢で待機。だけど鮫は気づかなかったのか、あるいは警戒したのか、それとも私の理解の上をいったか、現れなかった。


「気配はした。複数匹が少なくとも存在、か……」


 晴天の空を仰いで呟く。これは面倒な戦いになりそうだ。


「制服で来るんじゃなかったなぁ……」


 ジャージとかにしておくべきだったなと、反省する。


▼▼▼


 東光院さんからテント等の一式を受け取り、現場に結界諸々の一通りの準備を行って師匠に電話をかける。ワンコールで繋がる、暇なのかな、なんて風に少し考えながら先ほどの襲撃について説明して私の見解を伝える。


「確定です。さっき、その内一体とやりあいました。サメ、怪異として存在しています。もう完全に形作られちゃってるんで、殺さないと消えないですよ」

『あーあ、最悪ですね』


 人の恐怖だとか信仰だとか、強い意識が集合することで形作られて、現実に出現する。それは一般人でも見えるとは限らないが、確かにそこに存在する。生まれた以上、存在する。

 純度が低ければ自然消滅する。例えば人が創作で化け物を出しても「ああ、あの作品のキャラクターだよね」みたいになっているうちは創作としてで、現実には現れない。でも、それが「もしかしたら存在するのかも」とか作品としてではなくクリーチャーとしてだけが周知されると、そこに怪異が介在する。現実と虚構の境目は曖昧になる。

 そして、今回の鮫は確かに顕現している。


「今日、殲滅します。概念刀アリならやれる範囲です」

『了解です。応援は?』

「一人で終わらせます。土日はしっかり寝て休んで学校に行くんで、東光院さんの迎えだけお願いします」

『頼もしいですねえ、桐野、感激です』

「師匠はもうちょっと真剣に生きた方がいいですよ。女子高生に説教される、大人、どーかと思いますよ」

『シリアスぶるだけが大人じゃないんですよ!桐野の心はいつだって青春模様ですよ!?』 


 ブツッ、付き合い切れない。後で師匠にはラーメンでもせびっておこう。そう硬く決意して、通話を切る。簡易式の焚き火を準備して、夜になるまで待機する。

 空は赤く滲み、夜の様相に姿を変えつつあった。

 呼吸を整え、精神を集中させる。地面に座って、地面に立てた刀を抱きつくように抱え込む。気配は何もしていない。ただ、風の音だけがする。榎音未さんには危険なので出てこないように指示をして、この村にはもう誰も全然いないので人っ子一人いやしない。

 段々と日が暮れてきて、気温が下がってくるので私は焚き火を起こすことにする。スマホでチェックした火おこしが思ったよりもうまくいってメラメラと燃える火を見てぼうっとする。

 鮫は海の生き物なのに、どうして炎で囲んでいたんだろう。

 サメの王カモホアリイ、火の神ペレ。

 その行為は炎を称えることで同時にその炎を超越する、神を超えたものを鮫に見出していたからなんじゃないかと私は勝手に推察する。

 人は手に入らないものを欲する。見えないものに何かを見出す。

 鮫という、この村の周辺に存在しない海からの生物に神性を見出し、その神性を強く補強するために炎というものすらその偶像の下位存在と置こうとした……そう考えてもいいかもしれない。まぁ、そんな考えも今となっては正しいかわからないのだけど。


 ゆらり、ゆらり、炎がゆれる。


 なぜか私はねえさんのことを思い出してしまう。

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