第9話 魔石の力
宝物庫に転がっている魔石の一つを拾い手にとった。
手に持った魔石は菱形に近い、いびつな形をしていた。
「これが魔石か…大した魔力も感じないが…」
「魔王様、その魔石の色をご覧下さい」
その石はまるで海外のさざ波に削がれたかの様な真っ白な色をしていた。
ギャバは続けて話し始める。
「白の魔石は最下級の結晶…魔力が強ければ強いほど青、黄色、赤、虹色に輝くのです」
「む、という事はこの石で生み出せる魔物は大した事ないのか?」
「そうですねスズメとか小犬位しか魔物には出来ないんじゃないですか、クズみたいなもんです」
……スズメを魔物に出来ない俺はクズ以下って事か…
ギャバがニコッて笑って言う。
「そういう事です」
「は?」
…心を呼んで答えた…?
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