第7話 ふたりめの手下

「ええい!この俺様に造れそうな魔物は居ないのか!?」


 ギャバに怒鳴るが、言ってて悲しくなってきた。


「水に魔力を付与して水のエレメントなんてどうでしょう?」

「エレメント?妖精の様なものか面白い、ギャバよ水を持ってこい」


 …10分後。

 ジャプジャプと音をたてながらバケツ一杯の水を持ってくるギャバ。

ピンク一色の可愛らしいバケツだ。俺様の趣味に文句有るか?。


「ハアハア!庭の噴水から持ってきました!」

「よし!やるぞ!」


と言うと、バケツの上に手の平を当てると、全身から魔力を注ぎ込む。

すると、水全体が光り輝き、次第に動き出す。


「おお!成功です魔王様!」

「フハハハハ!水のエレメントよ、我に従え!」


 ニョロッ…。

 バケツからトロトロと出て来る液体。


「………おめでとうございます、ブルースライムの完成でございます」

「またスライム!?」


 またケラケラと笑い出すギャバ…。

 魔王…やってけるかな…。

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