第3話 始めての手下
「ヘックション!!」
城中に俺様のくしゃみが響き渡った。
魔物達の居なくなった魔王城は風通しがよくて寒いのだ。吹き抜ける風に真っ赤な髪の毛がそよそよと揺れる。いつか来る勇者に備えて俺様は魔王軍の再建をしなくてはならないのだが。
「おや?」
ふと部屋の隅に気配を感じたギャバ。
「魔王様!僅か1名ですが残った魔物がおりました!」
「ホントか?何処だ!?」
サタンはキョロキョロと部屋を見渡すが誰も見当たらない。
「ここです、ここ」
ギャバの指差す方をよく目を凝らして見ると緑色の液体のようなものが動いている。
「グリーンスライムでごさいます、この部屋のカビに魔王城の魔力が付与された様ですな」
ケラケラと笑うギャバが何だかムカついてきた…
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