第2話
舗装された道は言い難い道を2人で翔る。
あと少しで着く「フォレの森」とは、推奨レベル15〜20くらいの初心者向けの登竜門であり…「オーガ」が出て来るはずが無い場所を目指していた。
「オーガ」の推奨レベルは25〜30くらいだったはずであり、もう少し王都に近い「スピリの森」という場所で出現するその中でも底辺のモンスターなのだが…。
何故か、「フォレの森」に出てくるとは…、初心者からしたら、激強ボスであり、敵うはずの無いモンスターなのだ。
「リサさん、失礼ですけど、お仲間さん達のレベルってどれほどのモノなんですか…?」
「2人は、レベル20で、1人はレベル18なハズです…。」
レベルを聞いて、間に合わない時の事を考え導き出した答えを伝える。
「それでは、急ぐ必要があるので、先に行きます…。あとから来てください。」
と言って、「気配察知」と「電光石火」というスキルを発動させる。
「気配察知」はその名の通り、最高半径5キロのモンスターと人の気配を察知する事ができる。
「電光石火」は普通の5倍の速度で移動する事ができる歩法の一つだ。
それらを使用し、できる限り最大の警戒と移動をしていると、「フォレの森」に入ってすぐ気配察知に反応があり、そちらに急ぐ…。
「もうMPが持たないよ…?」
「もう少しで、森の出口なのに…。」
「応援はくるのか…?」
と2人は鎧と、片方は、片手剣と盾で防ぎ、もう一人は、大剣で力押しでなんとか、「オーガ」の攻撃を防いではいるが、レベルで劣っているため、攻撃を防ぐので精一杯で、少しずつ劣勢になっていく、しかも、回復役の女の子が回復ができない事を伝えると、防戦一方になっていた…。
「気配遮断」のスキルを使うとシュウは「オーガ」の後ろに周り込むと、「バックスタブ」で斬りかかるとワンキルで倒してしまうのであった…。
「え…?」と声を上げたのが、誰かわからないほど一瞬で、「オーガ」が倒せてしまう人はこの世界探しても、3人いるか、いないかくらいだろう…。
「大丈夫か…?」
と倒れた巨体の後ろから出てきた人に驚き、警戒していると、「アイテムボックス」から、緑色の小瓶を3本出し、投げ渡され、ハッとして受け取り、「ポーション」である事を確認し、座り込む2人のパーティ仲間に振りかける。 すると傷とMPの使い過ぎの頭痛が収まり、助かった事を実感した途端、座り込む。
「あの…どなたか知りませがありがとうございます。助かりました。私はルナです。」
「オーガを一撃で倒すとは、あなたは、何者ですか?私はオーエンです。」
「命拾いしたわ、ありがとさん。強えな、アンタ?俺はガイ。」
と三者三様の態度で示す。 話すより見せるほうが早いか?と自分のステータスを見せる。
「レベル「98」って…「はぁ…?」すごい強い人じゃん…。」
と何を言っているのか一瞬とぼけた様に自分のステータスが下がっている事に疑問を持っているとピコーンと目の前に、「称号を取得しました。」の文字が出てきた。ステータスを見ると。
シュウ
LV98
HP975
MP965
EXP99999649
<撃墜者>
<撃墜者>… 相手を一撃で倒す事ができる。その代わり経験値が相手のHP分減る。…?
となっていた。
EXP分のダメージってどんだけ…? サンサントニー @kotokoto2828
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