第4話 源氏とのエッチ 空蝉
空蝉という人妻でありながら、源氏に無理やりやられてしまった身分の低い女性がいました。しかし、やられたのは、1度だけ。その後も強引に関係を迫ってくる源氏を、着物を脱ぎすて、逃げてまで、2度と近づかせることはありませんでした。その着物を脱ぎすてて源氏をかわしたのが、まるで、蝉が抜け殻から出て飛んでいく様子みたいだったことから、この女性は「空蝉」と呼ばれています。
人妻の空蝉は、源氏にエッチされたとき、ときめく自分の心にも気づいてしまいます。受領の妻の空蝉にとって、源氏とのこの1度きりのエッチは、心も溶けてしまいそうで、何とも言えず、女としてときめかずにはいられないものだったのです。そう、ものすごくよかったのです。だからこそ、余計、みじめで、源氏にどんな女と思われるだろう、もし、今、自分が受領の妻でなく、まだ両親も健在で、結婚していなくて、若い娘だった頃なら、源氏の求愛も受け入れることができるのに、と心乱れるのでした。
でも、身分の低い人妻と蔑まれることは、みじめで、情けないと感じ、源氏へのときめきはそのままに、寝所から逃げてまで、源氏を拒絶するのです。でも、心は源氏へのせつなさにゆれています。
これほどまでに、源氏とのエッチはいいらしい。人妻の心をこれだけ乱すほど、光源氏はその道にはすぐれているようです。
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