何をやってもうまくいかない

飽きっぽく長続きしない

そんな自分にも奇跡的に詩を書くという行為だけは似合っていた

（これしかない）

そう思った

かつては漫画を書いたりもしてみた

だがうまくいかなかった

漫画を読むのは好きだが書くのは好きではないということに気付いたのだ

何かをやりたかった

自分にしか出来ない何か

けれどそれが何かわからなかった

そんな日々がしばらく続いた

ようやく辿り着いたのが詩だった

けれど残念な事実も判明した

詩で食べていくことは不可能だった

（関係無いね）

おれはそう思った

今までの奴らはそうだったかもしれない

けどおれは違う

おれならその例外になれる

そう思った

おれには才能がある

おれには才能があるとわざわざ口にしなくてはならない理由

そうでないと壊れてしまう

（もしかしたらおれには何も無いのかも）

そんなところへ突き落とさないでくれ

耐えられない

なんとかしてここから抜け出したかった

けれど結局まだここにいて

なんとかならないかもしれないと思い始めている

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