ブラチラ
おれはブラチラ
ある晴れた平日の午後
おれは間違いなくブラチラだった
日射しは穏やか
風は行き交う人々の髪を優しく靡かせていた
そしておれはブラチラだった
ブラチラ
ブラジャーちらり
具体的に言うと上半身は全てブラチラだった
下半身はかかとと陰嚢を除く他の全てがブラチラだった
しかしまだ断定は出来ない
何しろブラチラは流動的なものだ
一瞬だけブラチラの状態で
さっきまでブラチラだと思っていたものが
今はそうではない
そのようなことは頻繁に起こり得る事柄なのだ
この詩を読んでいる聡明な読者の皆さんは既に熟知していることだと思うが
ブラチラは生きている
おれたちと同じように考え、悩み、そしてオージービーフを頬張ったりしているのだ
だから皆さんもブラチラには優しく接してあげてほしい
「こわくないよ?」
そう優しく話しかけ、あとは向こうからそっと近付いてくるのを待てば良い
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