中々珍しい切り口で始まる本作。本当にウィオラの手記を手に取ったかのようでした。
設定資料がかなりしっかりとしていて、魔導と機械が同時に発展しているというかなり難しい世界観であるにもかかわらず、作品にぶれが生じません。
しかし財布の中身の重さまで計算されているとは……凄いです。
また、日記ゆえの独特な語り口調が癖になります。
それと同時に、慎重に言葉選びをされている印象を受けました。
ストーリーとしては、日記ゆえに事実を述べるように淡々と進むのですが、戦闘シーンは様々な視点から見せるといった手法を取っており、読者を飽きさせません。