第十八節:銀行

 先程の戦闘が終わり、馬車を回してもらい。


 スタレタの上級宿に一部屋借りに行ったのである。


 先の戦闘で報酬が出なかったのは少々辛かったが、これ以上増えるよりはマシだったと思っていた。


 まだ違和感に気付く前で、誰も無関心になるという術だったため気付くのが遅れたというものであった。


 唯一魔導士ギルドだけが気付いており調査討伐依頼を出しており、調査用の資料を『セリア』が送ってしまったので、調査討伐鑑定済み書と報奨金が送られてきたのであった。


 それが六千ゴルトだった。一人辺り千五百ゴルト、つまり五十ゴルト金貨三十枚であった。



 私の現額が、四十七プラナ六千二百九十七ゴルト七十七シルズ八十ブロスとなったわけである。


 旅行財布の中身[8.172kg]

 十P×四[0.18kg]、五P×一[0.03]、一P×二[0.012kg]

 五十G×百二十四[7.44kg]、十G×九[0.27kg]、五G×一[0.025]一G×二[0.03kg]

 五十S×一[0.05kg]、十S×二[0.07kg]、五S×一[0.025kg]、一S×二[0.04kg]


 旅行小銭入れの中身[0.16kg]

 五十B×零[0.00kg]、十B×八[0.16kg]、一B×零[0.00kg]

 五十Ca×零[0.00kg]  貨幣全重量八.三三二キログラム、


 体重を除く全備重量が七十三.二〇二キログラムとなったのであった。


 今は移動は馬車だから重量は気にしないで済むが、この先どうなるやらと思うのである。



 しかしながら、ここのところ連戦である、私としてはそれでも構わないがパーティーには疲労がたまりつつあった。


 どこかで息抜きを行う必要があったのである。


 私はレナウンでのこととレナウンとスタレタの間でのことを考えながら、スタレタの上級宿でひと眠りに付いたのであった。



 次の日のことであった、早朝にいつも通り目が覚めると『セリア』が起きていた。

 なぜか夜眠り難かったらしく、“ぼーへーっ”としていたのである。


「ここのところ連戦ですから、疲れが出て来たんじゃないですか?」と聞いたわけだが、「そうかもしれないわね、疲れって唐突に来るのよね」という返答を得たのであった。


「今日は休憩しませんか連戦疲れは怖いですから、何かミスをしても行けませんし」と私はいうことにした。


「どうせファルト城塞都市かミトス城塞都市までは換金はできそうにありませんし、銀行と言っても小さいですから」と私が続けていった。


「そうね、確か、ミトス、カルマ、フラグ、ラドラの四つの城塞都市はそれは見ごたえのある壁のような城塞都市なんだって。でその内側に大堀おおぼりとも言える環状運河があるらしいわ」と『セリア』はいった。


「そうね、今日は休憩にしましょう。焦る旅ではないでしょうし」と『セリア』が賛成したのを機会に、男性陣の部屋に向かい今日は休憩にしましょうと伝えたのであった。


 朝食はレナウンの上級宿とほぼ同じモノが出た、流石に距離がはそこまで近くは無いがカルラ内海に沿っているだけあり双子都市の名を持つ町である。


 街の形状も何処と無く似ているのであった、北側のレナウンに無いのは遺跡くらいだといわれるほど似ているためこの名前が付いたいわれがあった。


 なので一応今日は昼は外で食べようか、なんて話も出たため、昼は外の飯屋に食べに行くことになった。


 お昼までには『セリア』も私も普通の町娘というには少し目立つ感のある服装となった、それは仕方がなかった。


 地味すぎるのは、持ってこなかったからなのである。


 男性陣も似たような服装となったため、そこだけの調和はとれた。


 私は全財産を腰の裏のベルトポーチに、『セリア』は少し重いんだけどとショルダーに入れていた。


 男性陣はともにクラッチバッグであり黒と青のクラッチバッグであり服装とお揃いであった。


「いったん銀行に寄ってみますか? 換金できるか分かりませんが」と私は重そうにしている『セリア』にいったので、いったん銀行へと足を運んだ。


 だが、そうは問屋が卸してくれなかった。


 事件が起きたのである。


 私たちの換金が終わったところで四人組の強盗が押し入って来たのではあったが、俺はまだ換金せずともいいといって入り口で眺めていたゲルハートに、足を引っかけられ盛大に刃物を転がしながら転がる四人組の間抜けな姿が、あったのであり即座に警備員にしばき挙げられていたのであった。



 私の現額が、百七プラナ二百九十七ゴルト七十七シルズ八十ブロスとなったわけである。


 旅行財布の中身[0.962kg]

 五十P×二[0.17kg]、十P×零[0.00kg]、五P×一[0.03]、一P×二[0.012kg]

 五十G×四[0.24kg]、十G×九[0.27kg]、五G×一[0.025]一G×二[0.03kg]

 五十S×一[0.05kg]、十S×二[0.07kg]、五S×一[0.025kg]、一S×二[0.04kg]


 旅行小銭入れの中身[0.16kg]

 五十B×零[0.00kg]、十B×八[0.16kg]、一B×零[0.00kg]

 五十Ca×零[0.00kg]  貨幣全重量一.一二二キログラム、


 体重を除く全備重量が六十五.九九二キログラムとなったのであった。


 かなり軽くなったのであった。



 そして『ゲルハート』には感謝状をと銀行の店長がいったが、それを断りその隣に置いてあった焼肉食べ放題チケット十枚つづりでいいといったのであった。


 そしてお昼は焼肉食べ放題へと変化するのであった。


 中々ボリュームもあり、食べ放題の名にふさわしかったのが印象的であった。



 当然全員でチケットを使ったのでチケットが残り六枚になったが、フレイニア国内であればウチの加盟店ならどこでも使えますよという言葉に、「乗せてもらうぜ」と『ゲルハート』がいった。


 そして宿の夕食の方もレナウンと、ほぼ同じであったことを記しておく。



第四章 第十九節へ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る