第十七節:大規模討伐戦
宿屋で話を聞くたびに、スタレタ遺跡がとっても臭いことが分った。
でも遺跡自体ではないというのも話から分かることがあった。
詰まり遺跡の前で大規模召喚術式が街に対して行われていて、それが影響しているのではないかというものである。
聞く話によるとソウルイーターの上位にあたるデスソウルイーターまでもが従っているというのである、ということはさらにその上かさらに上アンデッドキングの存在までも見なければならないということがいえた。
「流石にこの状況は放置できん」そういったのは『ウィーゼル』であった。
正義の神の信奉者である彼は、この手の問題にいち早く飛びついてしまうのだ。
といっても悪いことではない、それに私たちも行き急ぐ旅路ではない。
世直しで旅をしているわけではないが、この手の問題はほっておくと広がり悪い方向にしか行かないそれを知っているからこそ叩き潰すのである。
スタレタ遺跡は、スタレタの旧市街地からさらに西方に進んだところにある比較的大きな発掘がされ終わって久しい遺跡なのである。
何者かが私たちの旅の邪魔をしているのか? ということも気になったが、今回は偶発的な物かもしれないそう思うことにした。
今回は馬車は旧市街まで乗って行きそこから先は馬屋に置いて、調査を行うことにした。
結果、遠見の水晶球まで動員したが、大した情報は得られなかったのであった。
確かに死霊騎士やソウルイーターやデスソウルイーターは確認できたが
ただ、不思議な雰囲気の
とりあえず街の異変は、その装置を稼働不可能にするか破壊するという点で一致した。
とりあえずランクの一番高い私を中心とする突撃陣が組まれることになった。
私の左後ろ側には『ゲルハート』、私の右後ろ側に『ウィーゼル』その逆V字型陣形の中央に『セリア』が入るのである。
因みにその妖球が、あるのは祭壇のようになった一段高い所にあった。
それ以外は
不死の王や不死の女王が確認できないなら、なんとかなるはずじゃとウィーゼルはいう。
それに従って組まれた陣形であった。
中央で大暴れして
理にかなってはいた。
いち早くこちらに気付いた死霊騎士が隊列を組んでこちらに向かってくる。
遠距離から私は
『ゲルハート』も『ウィーゼル』も前進し、中ほどで善戦した。
『セリア』の隕石雨が超広範囲にブチかまされその魔法具と思しきものが損傷したところまでは見えたが、そこから先は別次元でヤバかった。
対象がそれぞれ少し強めの五十単位の
一瞬私が十八人に見えたと隣で戦っていた『ゲルハート』と『ウィーゼル』がいうのだから間違いではない。
ワケミがかかっているので分身をベースとした、八重分身を掛けたら最大分身数が三十六まで引き上げられていたのである。
ランク十八まで上がっていたからできただけである。
それそのものが凄いことだが、私は中央で孤立を余儀なくされるのだ、それも仕方がなかった二刀流全開駆動を行っているのだ。
そのまま前方左右に現れれる、敵を一撃のもとに倒しつづけられるそういった時間が続くいた。
もう無理と思った瞬間に『セリア』の極大の
それによりほぼ全ての敵が動けなくなり、私たちは戦闘から解放されたのであった。
とりあえず『ゲルハート』と『ウィーゼル』も肩で息をしながら、肩で息をしている私のもとに集まってくれる。
「大丈夫か『ウィオラ』」と。
とりあえず
声は掠れてしまってもう出なかった。
『セリア』がトドメとばかりに「ブレイク!」と叫んだ、氷雪結界に捉えられ凍り付き固まったモノたちが一気に粉々に粉砕される。
今度こそ死霊騎士やソウルイーターの最期だった。
因みにその球体も割れていたが『セリア』が一部回収し特殊な魔法紙で包み厳重封印を行って近場の魔導士ギルドまで送っていた。
因みに皆のランクはそれ相応に上がっていた、私がランク二十、『ゲルハート』と『ウィーゼル』はランク十九、『セリア』もランク十九であった。
ランクについてはもう皆閉口するしかなく、「もうみんな上級職を通り越すわよね」という『セリア』の一言が突き刺さったという。
そんな状態だった。
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