第七節:情報
ウーバランに着いた時にはすでに私たちのランクは十四を指しており
このため、普通の宿屋に泊まったのである、少々高いだけで一人三シルズしかしないのだからそれで隠せるなら安いものだ、と皆でランクのことは極秘裏にするということで意見がまとまったのである。
私の現額が、二十二プラナ千二百九十七ゴルト七十七シルズ八十ブロスとなったわけである。
旅行財布の中身[2.052kg]
十P×二[0.06kg]、一P×二[0.012kg]、
五十G×二十四[1.44kg]、十G×九[0.27kg]、五G×一[0.025]一G×二[0.03kg]、
五十S×一[0.05kg]、十S×二[0.07kg]、五S×一[0.025kg]、一S×二[0.04kg]
旅行小銭入れの中身[0.16kg]
五十B×零[0.00kg]、十B×八[0.16kg]、一B×零[0.00kg]、
五十Ca×零[0.00kg] 貨幣全重量二.二一二キログラム、
体重を除く全備重量が六十七.〇八二キログラムとなったのであった。
問題は『セリア』の仕入れてきた情報だった。
レイスが首領なのはいいとしよう、ソウルイーターまでもが戦列に加わっているというのである、死霊騎士も数人出て来ているらしい。
それによって、ウーバランとシゴクの間は今は駅馬車が不通なのであるそうなのだ。
セルテトネとウーバランよりもすこし距離のある所をである。徒歩で行けば確実に途中で非常食に切り替わってしまう。
幸いながらウーバランは港街であるヘデス側に渡る方法が無いか模索することになったのである。
ヘデス側にも港がある事は分かったが、そこまで大きな船ではないと言うのと一人二十シルズはかかるというのである。
それをやるくらいなら、陸上を馬車を買って突き進んだ方がいいということになったのであった。
五十シルズで馬車売らんか? と言う交渉に『ウィーゼル』と『セリア』が出向いたのであった。
荷物載せるだけで荷馬一頭立てでも構わないんだが? という交渉に乗ってきたのは一軒だけだった。
老荷馬一頭立てで幌付きというおまけ付きで、五十シルズで買って来たのであった。
「御者は俺が何とかしよう」と『ウィーゼル』が引き受けたのである。
「この前は寝ちまったが、今回はそんな間抜けはしねえぜ!」と『ゲルハート』はいった。
「総当たり戦だ。当たったヤツから片付けるぞ」とは『ウィーゼル』の意気込みである。
「荷物を載せてもらえるなら鬼に金棒ですよ」と私がいった。
「荷物持って荒野を行くのは大変だから、あって正解よね」と『セリア』もいった。
「問題は遺跡から近い、三分の二以降からだな」と『ゲルハート』はいった。
「今から出ましょう、相手は死霊です。いつ行っても元気に相手してくれますよ」と私がいった。
皆それには賛成してくれた。
「できれば明け方の戦闘がいいですね。相手が弱っているところを仕掛けられますし」
「水樽や酒樽等もある程度は積んで商人の振りをしましょう」という私に、「空のヤツと本物も積まんとな」と『ウィーゼル』が合わせた。
「私たちの飲料水や非常食用の水とかですね、後は乾燥物の干物や水戻し食料なんかですね。干物や非常食は十日分ほど積みますかね」というように準備が進んで行った。
「この帆布は年季が入ってて良い感じがしますね」と私がいった時だった。
「そんなボロで行ったら死にに行くようなもんじゃぞ」と後ろから声が聞こえたのであった。
振り向くとソコソコ身なりの良い老人が来ていたので貴族式の礼儀作法でご挨拶し、「どうしても行かなければならないのです、王都まで」といったのであった。
「ウーバランの
「そうじゃ、おぬしらにはただならぬ気配を感じる。こっちの馬車を使いなさい。ウーバランに辿り着いた者が預けて行った馬車じゃ。」と私の前にウーバランまで走り切った時の馬車が立派に修繕されていたのであった。
「分かりました、ありがたく使わせていただきます」と一礼すると、「皆、荷物の移し替えを行うわよ!」といったのであった。
「カルネアデスにも要請をしたのだが、王の指示が無いと動けないと情けないことを言われてしまってな。昔ほど豪儀なものは居なくなっていってしまう。情けない限りじゃ」と街長様の相手を私がしている間に荷物の乗せ換えが済んだのであった。
「シゴクは遺跡さえ近くに無ければ、こういうことは起きなかったろうに」と悲しみで
「道が通れるくらいには致しますがそれ以上は。こちらだとカルネアデスに言うよりもカルラに言った方がよろしいのでは? それ以上は門外漢ですので何も申しませんが」と私はいったのであった。
「では、これにて失礼いたします」と貴族式の一礼を行うと馬車に乗り込んで行ったのであった。
「支援は来ないみたいだから、街の方には取り逃がさないようにしましょうか」といったのであった。
「分かった取り
そしてウーバランを後にしたのであった。
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