恋愛は考えるほど空回りする

はちみつ

第1話 彼女との出会いはラノベのようだ

「····はぁ」

 授業後の休み時間に僕は4人の友人とたわいも無い雑談をしていた

「おい、つばさ。お前はどう思うよ?」

 僕は意見を求めてきたチャラ男、北山智樹きたやまともきを軽く見て

「え?何が」

 と状況がわかっていない状態だった。

「だろうな」

 をニヤニヤ笑いながら自分の右にいる、野上幸輝のがみこうきが鋭いツッコミを入れてきた。

「空っち説明してあげて」

 幸輝が自分の左にいる松川空まつがわそらに助け舟を出してくれたようだ。こういう所は気が利く奴だ

「えっとね、勇斗くんが彼女とイチャつき過ぎてテストの点が下がって大変だぁって話。」

 なるほど·····バカだな

 まとめると僕の左前にいる柏木勇斗かしわぎゆうとが彼女とラブ過ぎてテストの点が下がったらしい···

「助けて翼〜!」

「嫌だね絶対に」

 誰が彼女と幸せラブラブな生活を送ってるやつを助けないといけないんだ···

 こっちは今、片思い中だってのに

「まぁ、勉強するしかないじゃんそんなの」

 テストの点をあげるための近道は勉強なのだからしょうがない

「そういやまた行くの?放課後カラオケ?」

 何気ない顔で智樹が聞いてきた。

「当たり前だろ!」

 そう当たり前なのだ。僕、夏希翼なつきつばさはカラオケでバイトしている同い年ぐらいの女の子に恋をしている。


 きっかけは、1週間前の4月20日に遡る──その日僕達はこの5人組でカラオケに来ていた。

 勿論、高校生になって少し自由になったから羽を伸ばしたくもなる。そしたら勿論フライドポテトやドリンク、唐揚げなどを注文するだろう。

 そしたらドリンクの飲みすぎでお手伝いにだって行きたくなるものだ───お手伝いからの戻りに、ある1人の店員さんがナンパされていた。

 もうわかるだろうか···?

 そう、ナンパされている店員さんを僕は助けたのだ。

 助けたと行っても、絡んでいた男連中に

「すいません、僕の彼女バイト初日なので営業の邪魔をしないでください。」

 と言っただけなのだが、彼氏持ちと聞いてさっさと帰ってしまっただけだ···

「ありがとうございました。」

 初めてその店員さんの顔を見たが、

((めっちゃ可愛い))

 そう、可愛かったのだ···

 ショートボブと言ったらいいのだろうか、白い肌に形が整った顔、髪色は水色と言っていいような光の反射が見られ天使の輪が綺麗にできている清楚系の女性でだった

「あ、お、お気になさらず···」

 噛んだ

 誰だってそうなるだろう、こんなに可愛い人なら緊張もする。

 そのまま何も無く、店員さんはバイトに戻り、僕はカラオケルームに戻った。

「お、翼っち遅かったじゃん」

 幸輝がそんなことを言ってきたが、理由を説明するための頭が回らない。

 だが、ただ一言こう言えた。

「恋したかも···」

「「·····えぇぇぇぇぇ?!」」

 数秒の沈黙後、みんなは声を揃えて驚いた。

 そして今日に至る。




 これは翼や他のみんなの恋を描いた恋愛ストーリーです。

 登場人物はフィクションです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

恋愛は考えるほど空回りする はちみつ @take_noob

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ