お肉の美味しい食べ方

星空ゆめ

お肉の美味しい食べ方

 みなさんは普段お肉をどのようにして食べているでしょうか?お肉の味は結局、肉自体に依るとよく言われますが、適当に採取したお肉でもちょっとの手間を加えるだけで簡単に美味しいお肉料理に早変わりさせちゃうことができます。

 今日はそんなお肉の美味しい食べ方を、ステーキの焼き方を例にとって解説してみたいと思います。


 ステーキと聞くと、焼き方や味付けにこそこだわるべきだと思いがちですが、焼く以前の下準備がステーキの味を大きく左右します。

 最近では、凍らせておいた水を暗所に並べて食料品を保存しておく「冷蔵庫」を活用しているご家庭も多いのではないでしょうか?特にお肉やお魚は放っておくとすぐに腐ってしまいますし、なにより鮮度が命なので、冷蔵庫を作っておくことをお薦めします。

 もし、冬場の調理で、お肉を冷凍させていた場合は、調理する半日ほど前から、お肉を冷蔵庫に移動して解凍させておきましょう。


 それでは調理開始です!まずお肉は焼く20分ほど前に冷蔵庫から取り出しておきましょう。これにより、ステーキの焼きムラを抑えることができます。


 常温に戻ったら、調味料を染み込みやすくさせるために、お肉の表面の水分を拭いておきましょう。


 水分を十分に切ったら、お肉の表面が格子状になるように筋を入れていきます。こうしてお肉の繊維を断ち切ることで、焼いた時にお肉が縮まらず、美味しくいただくことができます。さらに、お肉の全体を叩いて繊維をほぐしておくとお肉がより柔らかい食感になります。


 いよいよお肉を焼いていきますが、その前にお肉に塩を振っておきます。焼く直前に塩を振ることで、お肉の旨みをぎゅっと閉じ込めることができます。


 鉄板を強めの火力で熱しておいたら、塩を振った方の面を下にして鉄板にお肉を入れます。1分ほど焼いたら火の勢いを弱めます。焼いている面を少し覗いて、焼き色が付いていたら、表面にも塩を振ってお肉をひっくり返しましょう。この時、火の勢いを強めに戻しておきましょう。


 焼き色がついたらお肉を鉄板からあげて、蒸し焼きにしていきます。蒸す時間はだいたい5分間くらいです。


 蒸し終わったら完成!どうですか?お肉から肉汁が溢れ出して美味しそうですね。














 ……ただ、食べる前に一つ。注意しなければいけないことがあります。


 それは、命に“感謝”をすることです。


 このお肉も、元は生きていた動物です。わたしたちが生きていくために、動物さんは死んでくれました。


 わたしたちは命をいただいています。その自覚を忘れずに、動物に感謝していただきましょう。


 それでは、手を合わせて。せーの、いただきm…



 「返して!!!わたしの娘をかえしてよ!!!!!」


 「わたしの娘をかえしてよ!!!!!!!わたしの、はじめて産まれた娘を、かえしてよ!!!!!」


 あの…すみません、この人は…?


 あぁどうもすみません、どうも養人場から脱走してしまったらしくて…すぐに元の場所に返しておきます。


 それでは気を取り直して、わたしたちのために死んでくださった動物に感謝を込めて、いただきまーす!


 「…せ、…のむす…を…してよ!」


 やっぱり一手間加えたステーキの味はひとしおですね!これで意中の巨人の胃袋もゲット間違いなし!みなさんもご家庭で試してみてください!それでは!


「わたしの娘をかえせ!!!悪魔!!!かえせ!!!!わたしの娘を!!!かえせぇ!!!!!!!!!!!!」




(おわり)

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お肉の美味しい食べ方 星空ゆめ @hoshizorayume

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