2部 第2話
かつてこの地球において、繁栄を謳歌していた人類。
国、人種、文化、宗教など様々な違いはあれど人類という種はこの地球上において、最早並ぶものはいないほどであった。
そうあった、つまり過去のことなのだ。
唐突に人類のこの世の春は終わりを迎えたのだ。
破滅種(ハガル)
ある者は隕石によってやってきた、地球外生命体という。
また別の者は環境破壊によって生まれた突然変異種という。
また別の者は超古代文明の遺産というが、真相は未だにわかっていない。
だがひとつ言えることは、これはその名の通りそれは人類に破滅をもたらした。
破滅種には当時の近代兵器が全く役にたたなかったのだ。
破滅種はまず手短な電子機器近代兵器を吸収し全く新しいものへと進化する。そしてその力をもって人類を襲う。
子供だろうが、老人だろうが。身分が高かろうが低かろうが、等しく襲い殺し尽くす。
人類は戦略核まで持ち出すも、焼け石に水。足止め程度にしかならず、僅か半年で全人類の半数までも失っていた。
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「ではこれより、精霊召喚試験並びに霊子融合試験を開始する」
『霊子変換加速機関(れいしへんかんかそくきかん)(spiritual convert acceleration engine)』通称SCAE。
これこそが人類が持つ盾であり剣である。
大気中に生じた膨大な霊子を吸収・融合することで強大なエネルギーを生み出す機関である。
そしてそれらを用いて戦う戦士のことを、人は『霊装士』という。
彼らこそ、人類の最後の防人である。
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