7話 考察

「はじめまして~。アギーですぅ~」


アギーはボサボサ髪のまま、のほほんと、リンとユウに自己紹介した。


「はじめまして、リンです(背中大丈夫なのかな………)」

「はじめまして、ユウです(背中大丈夫なんですかね……)」


2人は内心、ゼンから受けてたかかと落としは大丈夫なのか?と心配しながらアギーに挨拶した。


「失礼ですが、アギーさんも以前は討伐隊だったのですか?」


ユウは興味津々に聞いた。


「いや、俺は違うよ~。俺はゼンと幼なじみなんだぁ~。ゼンがエムから呪いを受けたから助けたいと思って、協力してる~。あ、俺はエムから呪いかけられてないよ~」


アギーは、にへっと笑って答えた。


「こんなだけど、こいつには感謝してる。さっきカミンが説明した内容はこいつがほとんど、調査して得た情報だ」


ゼンは「認めたくないけどな」と付け足した。


「んで、新しい情報はあったか?」


ゼンは期待をして、アギーに聞いた。


「あるよ~。実は昨日エムを見たんだ」


アギーはさらりと言った。


「「「「「「!?」」」」」」


アギーの言葉を聞いて、一気にその場が殺気だった。


「みんな、落ち着いて~。あいつ変わったことがあったんだ」


アギーみんなを宥め、続けた。


「右目がね、おかしかったんだよね~。」


「右目ぇ?どゆこと?どゆこと?」


ライが早く答えを知りたいという目をしてアギ-に聞いた。


「う~ん。怪我してた。貫通したあとがあってぇ、その貫通が治りかけみたいな…………再生が完全に出来てないような感じ?」


アギーはふんわりな説明をした。


「あ。」


リンが思い出したように言葉をこぼした。


「ん?どした?リン?」


ゼンが頭に、?を浮かべリンに聞いた。


「ゼンさん…………伝え忘れてました……。実はエムと戦ったとき、私魔法でアイツの右目貫通させてました。再生されてるかと思って言ってませんでした」


リンはゼンにおそるおそる伝えた。


「「「「「……えぇーーー!」」」」」


リン以外の全員が驚いた。















「これは、どういうことでしょう?」


全員頭の整理が済んだあと、カミンが話を切り出した。


「偶然かなー?でも、絶対なにかあるよね?」


ライは「うーん」と言いながら、頭を悩ませていた。


「リンさん、攻撃する前に特別になにかしましたか?」


ユウがリンに聞いた。


「あのときは必死だったから、あまり覚えてないの……。ごめんね」


リンはユウに手を合わせて言った。



「………ねぇ~、みんな使える魔法の属性何~?あ。ちなみに俺は光ね」


アギーは、ふとみんなに聞いた。



「「「「「「「光」」」」」」」


みんなは一斉にアギーに向かって答えた。


「もしかしてそれじゃないかなぁ~?」


アギーはポツリと言った。


「「「「「「「あ。」」」」」」


みんなは一斉に納得したのであった。






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