6話 白銀の虎の娘とお婿さん

 過保護過ぎる。けど助かる。しかも森羅万象ってめっちゃ便利。


「あの……あなたが私のお婿さんですか?」


え、お婿さん?目をキラキラさせながら言ってるから何て返せば…。


「あっ、すみません。私、ライルと申します。末長くよろしくです」


駄目だ、頭が追い付かない。


「えっと、お婿さん?」


「それはですね、母が言ってました。これから合う者は最強の虎の血が流れている者だ。その者がお婿さんだ、と」


あの虎が犯人か。この子何歳だ?


「人化できるか?」


「できます。少し待ってください」


ライルは光に包まれ虎耳と尻尾がある人族、いわゆる獣人の姿になった。それもミオに劣らず勝らずの美少女だ。


「年齢をいってませんでした。貴方と同じ16です。後ステータス見れるはずですよね?見ていいですよレンさん」


顔を赤く染めながら言わないでもらえますかね?名前を言ったってことは見たのか。



《名前》ライル

《種族》白虎

《ジョブ》巫女

Lv15


体力 1000

魔力 48000

神力 100

筋力 3000

忍耐 7000

俊敏 6000

精神力 9000


《固有スキル》

未来予知 看破 神速


《スキル》

体術Lv6 拳術Lv3 感知Lv4 人化LvMax 聴覚強化LvMax 裁縫LvMax 家事LvMax


《アクティブスキル》

闘技Lv4 魔拳Lv2 臨界突破Lv3


《魔法》

嵐魔法Lv2


《加護》

獣神の加護LvMax



巫女で《神速》は5分間使えてクールタイムは1時間か。しかも獣神の加護LvMax。


「村の人達の1000倍は強い」


「と言うよりこの服はどうですか?私が作ったんです!」


ショートパンツに黒の半袖を着ている。髪と尻尾の色と真逆の色でとても可愛らしい。少し心がドキッとしてしまった。


「可愛いよ」


「ありがとうございます。それでレンさん、これからどうするんですか?それと多分なんですけどレンさんの《収納》の中に私の母の死体があるはずです」


ほんとだ言われた通り入ってる。


「好きなように使えと言っていたので装備品にするのもいいかと思います」


母親に慈悲は無いのか。


「わかった、落ち着いたら作ろう。それと今からアルト王国の近くの森に行くんだ」


そう言いつつ、『森羅万象』を発動させる。どうやら今向いている方に行けばアルト王国があるらしい。だが数百キロ離れている。


「それでしたら私が『神速』を使えば3日でつきますよ。ですけどレンさんが使えないのでどうしましょう」


「一度目の前で使ってくれないかな?」


『神・流転』を使えば再現も可能だし、スキルも手に入る。


「わかりました」


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