第10話



 予定より少しオーバーしたが、些細な時間。ルリはちゃんと女性陣の部屋で待っていた。予め言っておかないと一人寂しく待っていそうなので、その点は良かった。

 

 もちろん夜になったとはいえまだ寝るには早い時間。夕食や風呂もあったので、ルリと共に部屋に行くのは少し後となった。


 「今日からはまた二人に戻るな。ルリが寂しがってるもんで」

 「ほぉ~、夜栄進んでんな」

 「進んでない」

 「お前の方からじゃなくてルリちゃんの方からなのか。こう言うとなんだが、随分と積極的だな」

 「そうだな。可愛くはある」


 男連中に茶化されつつ、俺は部屋の移動を開始する。もちろん部屋代の金貨は自腹だ。流石にここは仕方ない。

 

 部屋の位置は、この部屋や女性陣の部屋とは少し離れている。隣同士の部屋にすることも出来たが、完全防音という訳でもないためやめておいたのだ。

 そうして部屋を移動すると、ルリも遅れてやってくる。髪の毛が少しぐしゃっとしているが、神無月か叶恵辺りに撫で回されたのだろうか。


 「なんか、久しぶりに落ち着いたな」

 「……ん」


 男共の部屋は同性というのもあり落ち着くが、今のはそれとは違う、もっとプライベート空間にいるようなこの安心感。

 ルリのことをきちんと家族のように思っている証拠だろう。二ヶ月近く同じ部屋で過ごせばそうもなるのかもしれないが、借り物の部屋とはいえ自分達の空間という認識が強くなる。


 既に時間は真夜中に差し掛かっている。恐らく拓磨達や叶恵達も、明日のためにすぐ寝始めることだろう。

 何か急用でもできない限り、この部屋に誰かが訪れてくることはない。


 俺はそのうえで、部屋の鍵を閉めた。鍵を閉め、そして窓のカーテンも当然しめる。

 俺もルリも何か口にした訳じゃないが、ルリはそれがだと信じて疑っていない。俺ももちろん、そういう意図で行っていた。

 

 「……今って、夢、じゃない、よね?」

 「まぁ、夢みたいなのは確かだ。でも夢じゃないんだろうな」


 完全な密室を作り上げ、俺とルリは同時に立ち尽くす。それも一瞬のことだ。

 俺に抱きついてきたルリは、鼓動が早い。俺も同じようになっているだろうか。自分の今の鼓動がどの程度なのか、ルリの心臓の音に阻まれ分からない。


 ただ、きっとこの先緊張は消えていく。だから気にしたところで意味の無いことなんだろう。


 「…………トウヤ」

 「あぁ、まぁ、ゆっくりやっていこう。初めてだし、お互い手探りで───」


 不安げな声に、俺はそう答えていた。きっとこの先の行為に対して期待と同時に不安があるのだろうと、それを解すために。

 ルリは俺の事を見上げる。その瞳は潤み、けれど少しおかしいことに気づいた時には遅かった。


 


 「トウヤ……誰か、好きな人、いるの……?」




 俺のことを見上げたルリは、動かない。少しも視線を逸らさない。

 その態度に、俺はルリが真剣に聞いていることを悟ってしまう。いきなりのことに、誤魔化しを入れることすら許されず、詰問される。


 「……トウヤ」


 そしてもう一度、俺の名を呼ぶ。その一言が、質問に答えて欲しいという催促だと感じ取ることは容易かった。

 冷水をかけられたかのような、そんな感覚。

 

 「……どうして、いきなりそんなことを?」

 「…………いる、の?」

 「そうだな、今の俺の好きな人は間違いなくルリだから───」


 それが好きな人だと、そう紡ぐはずの口は自然と閉じてしまう。

 それほどまでに、ルリの表情は真に迫っていた。


 「……答え、て。そうじゃないと……この先に、進めない、から……」

 

 表情は真に迫っていたが、声音は震えている。まるで、自分が望まない回答を恐れているように、不安に満ちている。

 そして俺は、ルリの望まない回答を持っている。望まないと知っているからこそ、俺は打ち明けるのを先送りにしていた。


 ……ただ、ルリにとっては違うのだろう。何も打ち明けられないことこそ不安で、何よりその点を言い当ててきた。

 カマをかけている……ようにも見えない。何かしらの根拠から、確信して踏み込んできている。


 それも、この瞬間だ。先まで叶恵達の所にいたことを考えれば、何か吹き込まれた可能性はある。

 いや、神無月も近添も、もちろん美咲も、ルリがここまで確信を待つような情報を知ってはいないはずだ。となると絞られるのは叶恵となるが……。


 ……何にせよと、俺は一度、思考を切りかえて息を吐く。甘い雰囲気に浸かっていたバカみたいな脳みそを、一度引き上げ頭を冷やす。

 この瞬間だからこそ、ルリは聞いてきたのだろう。嘘をつくことも出来ないこのタイミング。


 ルリが不安であるように、俺も、俺の答えによってルリがどう思うか不安なのだ。

 どれだけ感情が見えても、どれだけ思考を読めても、そんなものはたった一つの出来事で覆ってしまう。それが大事な感情であればあるほど、変化した時の落差は計り知れない。


 故に俺は、いつものようにすぐに口を開けなかった。言ってもいいのか。言ったらルリは落胆して、俺への好意を無くしてしまうのではないか。そんな不安が心に募る。


 ……だが、答えないのも卑怯だ。こちらの気持ちを隠した状態でルリからの好意に応えるなんて、許されるはずがない。


 決心しよう。正直に伝えないと、誠実とは言えない。

 ルリを悲しませまいと思っていたが、それも結局は言い訳に過ぎず、本当はルリからの好意を受け続けたかっただけなのだから……それももう良いだろう。

 

 「……あぁ、いる。ルリ以外に、好きな人がいる」


 俺の声音も、もしかしたら震えていたかもしれない。普段通りの声ではなかった。

 

 これまで隠してきた事実。正直に言って俺は、今すぐにでもルリから視線を逸らしたかった。目を瞑ってその表情を見ないように顔を背けたかった。

 そこに大きな落胆と悲哀があるのを見ることは、難しくないのだから。


 「……そっか」

 

 一言、ルリは零した。そっと零して、表情が崩れる前に俺の胸に顔を埋める。


 「…………ゴメン、なさい……私……知らなかった……」

 「当たり前だ。誰にも言ってないから、知らなくて当然だ……ルリが謝ることじゃない」

 

 誰かに言えるはずもない。知らなくて当たり前のこと。それなのにルリは謝ってしまう。

 本来謝るべきは、謝罪するべきはこちらなのに、謝ったのはルリの方だった。


 「…………勇者、の、誰か……?」

 「いや、違う」

 「……クリス?」

 「違うよ」


 ルリが聞いているのが、俺の好きな人に関してなのは理解できた。そのどちらも違うと、俺は否定を重ねる。


 「この世界には……居ない」

 

 思い出したくない記憶に、俺は言葉を震えさせた。ルリもその一言で理解しただろう。

 俺にとって好きな人は、心の底から愛していたアイツらはこの世界には居ない。帰る手段が無いのなら、それは死んでしまったのと同義とも言えてしまう。


 「隠してて悪い。打ち明けたら、ルリが俺の事を嫌いになるかもしれないと思って……言えなかった」


 本来であればこれは、ルリに応える前に言わなければならないこと。それをしなかったのは、ルリのためという名目で、ルリに嫌われてしまうことが嫌だったからだ。

 ルリからの好意が薄れてしまうことが、怖かった。


 「……トウヤは……その人に、会いたい、の?」

 「……ああ」

 「じゃあ……どうして、私に……好きって……言ってくれた、の? 嫌われたく……なかったの?」


 どうして、か。そんなものは酷く最低な理由でしかない。


 「この世界で生きる上で、俺は一人が嫌だった。引き離されたことが辛くて、夜も満足に眠れないほどに……でもルリと居ると、それも無かったんだ」


 酷く温かく、そして辛い夢。最初のうちはそのストレスで何度も吐きそうになったし、この前なんかは実際吐いてしまっていた。


 「だから俺は、ルリに……を求めてた。一緒に居たら悲しみが紛れるから、孤独が無くなるから……そんなルリに、嫌われたくなかったんだよ。離れられたら、俺はきっと……」

 

 一人じゃ生きられないから、二人で支え合う。そう表せばとても綺麗な言葉だろう。

 しかし俺は、他の好きな人に会うために、ルリに支えてもらおうとした。そのことを隠して、ルリの恋心を利用していた。

 

 「……その人の代わり、に……私、を?」

 「……そうだ」

 「…………そっか」


 ルリの言葉には、明らかな悲しみと不満が混ざっていた。それもそのはずだと、自嘲気味に思う。

 なのにルリから出てくる言葉は、どこまでも純粋なもので。


 「…………良い、な。トウヤに、そんなに……好かれてる、の……」

 「ルリ……」

 「……ごめん、ね。トウヤ……やっぱり、辛い、から…………」


 俺の胸で、ルリは隠せるはずもない嗚咽を隠そうとする。俺の言葉で泣いているのに、泣きつく先が俺しか居ないのが……余計に辛かった。


 それから、どれほどルリは泣いただろうか。どれほど俺は、自身の言葉に後悔しただろうか。かける言葉も見つからず、ただ俺は罪悪感ののしかかる腕でルリを抱きしめ返すことしか出来ずにいた。

 未だに止まぬ嗚咽をルリは無理やりせきとめ、代わりに少しだけ落ち着いた口調で口を開く。


 「…………トウヤは、その人のこと……好き、なんだよ、ね」

 「……そうだ」


 ルリを悲しませる言葉だと既に何度も理解している。けれど、嘘はつけなかった。

 ルリが息を飲んだ音が聞こえる……一度呼吸をして、落ち着かせていた。


 「じゃあ……私の、ことは?」

 「好きだ」


 ルリの静かな問いかけに、考える必要はなかった。自然と出た言葉に、俺自身驚いてしまうほどに。

 そしてルリもまた、躊躇いのない俺の発言に一瞬だけ目を見開いて。

 

 「……それは、女の子、として?」

 「……あぁ。異性として、好きだ」

 「…………結婚、したいって、意味、で……?」

 「それはっ……」


 自然に答えていたが、その言葉には流石に詰まらざるを得なかった。

 ただそれは答えるのに躊躇いがあっただけで、迷った訳では無い。今ここで答えない選択肢はなかったため、ルリの揺れる瞳に視線を合わせて頷いた。


 「……け、結婚したいっていう意味で、好きだ」

 

 普通の告白よりもさらに一段高いレベルのそれには流石に羞恥を覚えるが、その分ルリは少し笑顔を取り戻した。


 「…………子供、欲しい、んだ……」


 ルリの過激な発言に狼狽えてしまう。ただ確かに、結婚という意味を紐解けばそう捉えられなくもない。

 子供の容姿であるルリからそんな発言が出ると、変な気分を覚えてしまうものの。


 「……じゃあ、トウヤは……二股?」

 「いや二股というわけじゃ……なくはない、が」

 「……そう。いい、よ」


 いつの間にかルリは、涙を隠していた。先程泣いたことで気持ちが落ち着いたのか、それでもまだ悲しい気持ちは残っているだろうが、表情は既にいつも通りに戻っている。

 ならば、その『いいよ』とはどういう意味なのか。


 「……トウヤ、私の事……好き、なんだよね?」

 「それはさっきも言ったとおり、好きだ」

 「……結婚したい、ぐらい?」

 「そ、それもまぁ……さっきの通り」

 「…………なら、良いよ……その人の、事……気にしない、から」

 「……良い、のか? 我ながら最低なことを言っていると思うが」


 当然だが、いきなり『アイツらのことを忘れろ』と言われても出来るはずがないし、この気持ちを消し去ることも出来ない。その状態でルリに応えるのは、つまり先にルリが言ったように二股……複数の異性に好意を寄せ、関係を持っている状態だ。

 誰だって一番で見てほしいし、俺だって一番どころか、ルリのことを独占したい。他の人に渡したくはない。その可能性すら与えたくない。自分だけはそうじゃないのに、他者には自分に尽くすよう強要してしまう、酷く自己中心的な行為。


 それをルリは、良いと言っているのだ。

 

 「……ん。だって……好きに、なったの……私の方、だから」

 「最初は確かにそうかもしれないが……」

 「だから……そのぐら、い、許容、できる……それに」


 ルリはギュッと俺の手を握る。指を絡めて、恋人繋ぎをして、それを自分の顔の前まで持ってくる。

 俺とルリ、両方の視界に入るように、お互いの指が絡んだ様子を見せつけてくる。


 「……今、ここに居るのは…………私、だから。その人じゃ、なくて…………私だから」


 他には誰もいない。例え俺に他の好きな人がいようとも、事実としてここにいるのはルリだけ。

 好きだと言って、キスをして、恋人関係となって、俺の手を握っているのは……ルリだ。他の誰でもない。


 「私だけ、だから……」

 「……ルリは強いな。俺なら多分、独占しないと気が済まない」

 「……私も、独占したい、よ……? だから……」


 ルリは繋いでいた手を解き、そのまま俺の首に腕を回す。

 そのまま有無を言わさずぐっと腕に力を込め、俺を屈ませた。下がった顔へ、ルリは自身の唇を近づけてキスをしてくる。


 それが言葉の続きとどう関係があるのか。ただ触れるだけのキスをルリは一度行い、少しだけイタズラを成功させた子供のように、笑う。


 「私が、トウヤを…………よね? そしたら……トウヤを、独占できるから」

 「……そういうところが、強かなんだ」


 俺がルリだけに夢中になれば、確かに独占できる。そして今は、ルリにとってのライバルは居ない。

 決して不利な戦いではなく、むしろ一見ルリには有利な戦い。


 しかしそれが本当に俺の望むところかどうかは別だ。俺はアイツらのことが何よりも好きで、愛しているのだから、ルリだけに夢中になることは無い。

 しかし同時に、ルリのことも好きになってしまっている。少なくとも自然と『好き』という言葉が出てしまうぐらいには。

 

 「……嫌われ、る、かと……思った?」

 「正直不安だった。ずっと隠してて、騙してたわけだからな……もっと早くに言えばまだしも、隠してルリに応えるなんてそんなの狡いだろ」

 「…………そう、だね。狡いから…….許す、代わりに……私のお願い、きい、て?」

 「お願い? ……優しいな、ルリは。分かった。許してくれ、なんて俺からは言えないが……なんでも言ってくれ」


 確かに、ただ言葉で言うよりも何かしらの条件を求められた方がこちらとしては気持ちが軽くなる。そうでなくとも、お願いを聞くだけで許すと言っているのは寛容さの表れだろう。

 ルリの気遣いと優しさに感謝しつつ、俺はそのお願いに耳を傾ける。


 「じゃあ……今、だけ。今だけで、いいから……」


 首に回された腕を離したルリは、そのまま手を俺の頬に滑らせた。

 両手で俺の頬を包み、俺は導かれるように視線の高さを合わせる。正面から目が合い、ルリは蠱惑的な笑みを口元に浮かべた。





 「───私だけ、を……





 なんでもとは言ったが、随分と無茶な要求をしてくる。先程他に好きな人がいると言ったばかりなのに、ルリはそんなのお構い無しだった。


 いや、ルリはきっと既にそんなことは興味が無いのだ。今ここにルリと俺の二人だけがいる事実。結ばれようとしている現実。それを認識したからか、ルリはどこか吹っ切れていた。


 もっとも、わざわざお願いされなくとも夢中になっていた可能性は十分にある……俺はルリに頷き、その要求を飲む。


 他の人のことは考えず、意識は向けず、躊躇いも覚えず……ルリだけを見る。ルリだけを愛する。

 どうしても考えてしまうアイツらのことも今この瞬間だけは思考に浮上させないで、ただ本心から、ルリに応える。


 ベッドへと行ったルリを追うように、俺もベッドに登る。そう広い訳では無いが、特に支障はない大きさ。


 「ぁ、待って……」

 「ん?」


 しかしそんな俺にルリは慌てて待ったをかけると、天井を少し見た。


 「……明かり……消して?」


 そう言うルリの感情を推し量るのは難しくなかった。先程までは積極的だったのに、いざやるとなると緊張してしまうようなその姿がどこか可愛い。

 もちろんそれに否はなく、俺は明かりを消す。


 部屋を暗闇が包み込み、俺もルリも雰囲気だけでこれから先のことを実感してしまう。それに伴い少しの緊張と気分の高揚を覚え始め、鼓動が高鳴る。

 とはいえ、真っ暗闇という訳では無い。カーテンからも月明かりが薄ら透過して入ってきているし、今はあまり見えないが、目が慣れればルリの体を詳細に見ることも出来るだろう。


 本当に真っ暗な空間よりも、このぐらいが丁度いい。暗いながらルリの姿が僅かに見える程度の暗闇。


 「……」

 「恥ずかしいか?」

 「…………ん」


 ここから何をしたらいいか、何をされるのか、そういったことを考えて思考があまり働いていない様子。ドキドキとしているのは傍目にもわかる。


 ならば男の俺がリードをするべきだ。俺もこの行為に経験がある訳じゃないが、どうしたらいいかは一通り分かっているつもりであるし、ここに至るまでに何度もシミュレートした。

 加えて準備もした。事前に購入した品はいつでも取り出せるし、ティッシュこそないが代わりにタオルも用意してある。風呂はお互い既に入っているので衛生面でも問題は無い。


 そして一番大事な雰囲気は……言うまでもなかった。

 一度はシリアスになりかけた空気も、ルリの方から温かいものへと変えてくれていた。俺も、正直に言えば何度も謝って改めたいところはあったが、ルリが望むのならこの雰囲気に乗ろう。

 

 ベッドの上で、ルリは女の子座りをして待っている。俺はルリと向き合うようにベッドの上に乗った。


 「ぁ、トウヤ……」

 

 そうすれば少しずつ、自然と縮まる距離。先に進む前に改めて好意───互いの『好き』を確認するために、ゆっくりと俺達は唇を重ねた。


 「んっ…………ん……とうや……すき……んっ……」

 「……俺も好きだよ、ルリ……」


 緊張を解すように、固まった体を解かすように、温かな感触を共有し合う。


 これなら大丈夫と、この人となら大丈夫だと安心を得る。


 キスをしたまま、俺はルリの肩に手を置き、滑らせた。ルリの体を服の上から触り始め、まだお互いよく見えない中、ルリの白い肌を露わにしていく……。



 

 

 この先、俺とルリは男女が行き着く先を見ることになる。そこできっと俺達は、未だ経験したことの無い感覚や、抑えがたい尊い衝動を覚えるはずだ。

 そしてその衝動を共有できる相手も、目の前にいる幼い少女ただ一人。


 やがてルリからは愛欲と情欲の混ざった声が出るようになり、二人で一緒に最後まで向かう。初めての体験に疲れ果て、夢見心地のまま本当に眠ってしまうのも今は良いだろう。



 きっとその眠りから覚めた時、俺達は何物にも代え難い、幸せな朝を迎えるのだ。


 



──────────────────────────────




 とても、とてもお待たせ致しました。色々と重なってしまって……申し訳ない。

 次回はいつも通りです。雰囲気壊したくないのでこれだけ。

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