第17話 プロメア
Amazon Primeの動画見放題サービスに、プロメアが加わったと聞きました。プロメアはトリガーというアニメ制作会社さんが作ったアニメ映画なのですが、松山ケンイチさん、早乙女太一さん、堺雅人さんなどの俳優陣がメインキャストを務めています。
俳優やタレントが声優をやることについては私は公平中立な立場でありたいとは思いますが、いわゆる客寄せや知名度のために実力のない人をキャスティングするのには懐疑的です。もちろん、制作サイドにもなんらかの思惑があってキャスティングするんだろうけど、燃える展開でキャラクターが棒読みだったらちょっとスン……ってなります。
声優の演技が過剰だ、生の人間の息遣いではありえないというような評もありますが、私はアニメーションなどの生身でない人間を描くからこそ、そこに合った演者を配置すべきだと思ってます。アニメだと実写よりも鬼気迫る演技をしないといけないし、声だけですべて表現するのだから身振り手振り以外のものものせないといけない。だと考えれば「ふつう、人間はこんな風に絶叫しない」と言われても「これは実写でないんだからいいじゃない」とか思っちゃう始末。
まあその辺の論評はおいといて。
とにかくそういうわけで、いかに知名度のある実力派の俳優さんとはいえ、アニメの吹替となるとどうなんだと思っていたわけですが、違和感ありませんでした。欲を言えばそりゃあ本業の声優さんの方が上手いですけど。棒読みだとは思わなかった。
特にクレイ・フォーサイト役の堺さんはハマり役という言葉を使いたいです。今は「半沢直樹」で主演を務めてらっしゃいますが、声優としての演技も違和感なく、しかもはまっている。素晴らしいキャスティングだと思いました。
最初は図体のデカイムキムキ男に堺さんの声が合うのかしら……と心配していましたがそんなことはなかった。そういえば昔、文学作品をモチーフにしたアニメのオムニバスがあって、ちょっとタイトルとか忘れてしまったんですけど、それで堺さんは主演を務めていたなあと思い出しました。夏目漱石の『こころ』で先生役かな? それをしていて、静かではあるけれど迫ってくる恐怖というか人間関係のゆがみというか、それがすごくあっていたと記憶しています。
演者の話しかしていない。プロメアを作っているトリガーさんのアニメ作品が好きなんですよね。初めて見たのはキルラキル。ぶっ飛んでて説明放棄してるというか、勢いですべてを呑み込んでいく感じ。あれ、物語として強い魅力ですよね。わけわかんないけど勢いでつい見ちゃうってやつ。
イチオシは宇宙パトロールルル子っていうショートアニメです。相変わらずぶっ飛んでるけど一話が短いからなんとかもたれずに済む感じ。
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