第13話 SHERLOCK
BBCのドラマは最高なんだなと。私そんなに履修したわけじゃないけど。
シャーロック・ホームズを題材にした物語というのは非常に多いです。原典の小説だって世界中に根強いファンがいるし、私も短編は何度か手に取ったことがあります。いろんな本に興味を持ちつつも、なんだかんだしっかり読んだことないなと思ってちまちまと読んでみたり。モリアーティとかマイクロフトが出てくる話読んだことないとか、さすがにどうなんだと思ったので。
それはそれとして。
友人に紹介されて観たドラマ、それはBBC版のSHERLOCKです。現代版シャーロック・ホームズですね。バトル映画と化したシャーロック・ホームズとか、後はワトソンが女性になっているエレメンタリーとかもあります。フジテレビでやってたシャーロックはBBCを意識してたのかしら。あとは金曜ロードショーでやってたミス・シャーロックとかも私好きそうと思ってます。
SHERLOCKは字幕版と吹替版でそれぞれ見たので2回ずつ見ました。英語のニュアンスとかが吹替だと要約されて、文意が正確に伝わらないところもあると友人に言われたので。英語は堪能とは言えないけど。
シャーロックとジョンと呼び合う二人がまず新鮮だったし、現代にもしシャーロック・ホームズが生きていたらどんな捜査をするだろうってのが丁寧に描かれていて感心しました。シャーロックもジョンもSNSを使って情報収集したりシャーロックの活躍を拡散したりするの、なるほど現代的ーと思ってました。
何より、友人が言うことには、一番の魅力は小道具の使い方なんだそうです。感情の機微を暗喩などを用いて緻密に描いていると思います。思います、というのは私が事細かにそのすべてを確認できている自信がないから。
たとえば、シャーロックがジョンに紅茶を差し出すシーン。一見何の変哲もない行動ですが、これによって「お前はストレートか」と同性愛者か異性愛者かを暗に聞いているという。
これ!!! こういう小道具を使って感情の変化を言葉以外の方法で表現できたなら、それはそれは素晴らしいことだと思うんですよね。なんでもかんでも言葉で伝えるのは芸がないし、また登場人物がすべてを言葉にするとも限らない。直截にいえないことをこういったアイテムを使って表現できたら、奥深さとか幅広さが生まれるんですよね。
そして、それをできるようにするにはたくさんの知識が必要です。心理的なやつでもいいんですよ、目が泳いでるから動揺しているとか。そういう「言葉以外の表現」を積み重ねて、より魅力的な作品を生み出せたらと思います。
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