第12話 言葉
過去に執着するな、栄華にすがるなとはよく言われることですが、それと同時に偉人の名言集というのも存在するわけで。と、落語みたいな導入ではありますが、言葉というものの蓄積をしみじみと感じている次第でございます。
私は小説を書くこともするし、読むこともするし、書評というものをやっていた時期もありました。今は一通りお休みしていますけど。それで、書評をさせていただいた方からもありがたいことに今も交流があったりして、その折々にありがたい言葉をまた頂戴することがあります。
「悩んでいた時に有澤の言葉を思い出して書く指針にできた」とか、「有澤の書評を励みに執筆を頑張れた」とか、それに類する言葉をかけていただくこともあり、本当に恵まれているなと感じます。
正直、スランプが続いて何も思うようにいかなくて、自暴自棄になっていたときはそういったありがたい言葉に耳を傾けることもできませんでした。過去は過去だし、いつまでも自分の昔にやったことを引きずっていても成長しないなとか考えることもあったのですが、それも含めて私の歩んできた道ですし。書評をしてきたことは栄華、ではないわけで。そこはお門違いだったんだなーってちょっと反省して、ポジティブにとらえています。
自分が生み出してきたものを振り返ることで、自分の方向性とか道筋を確かめられることもあるし。誇らしい軌跡だし。そういったものも含めて、まあ前に「戻れる」というのはまた少し違うと思うけど、書評や執筆、読書はまたしたいと思っているし、ゆっくりやりたいと思えればと。
努力の話をしたときにフォロワーさんと話す機会があって、努力の方向性って話になったんですよね。
スランプに陥っている私がすべき努力っていうのは無理矢理デスクに向かってキーボードをたたくことではない。また興味が持てるような努力、というのは違うけど、今は充電期間だと思って好きなものを好きなだけ摂取する、休むことが必要な努力なのかもしれない、というか。
もっとうまくまとめられたらよかったけど、どうにも言語化ができません。とりあえず、私は前向きにとらえて今を過ごせていますって話。
焦りはあります。人生は有限で、今は公開されている小説が見られなくなるかもしれないとか、いつ書けなくなるかもわからないからたくさん書かなくちゃとか。明日があると、不確定な未来を前提に人生設計を立てるあたり、恵まれてるなあと思うけど、でも毎日を明日世界が終わるかも、と思って暮らすことはできない。
結局、そうやって焦ってもいいものは生み出せなかったのだから、私は明日があると信じてやっていくんだろうなと。傲慢な幸せと呼ばれても仕方ないけど、そうと考えて生きていくと決めたので。
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