第8-1話

私の名前は金森千冬。報道部の3年生よ


引き続き彼を追いかけているわ


今日は朝からあいにくの雨


彼の通学路は既に把握済みよ


家?そこまではしないわ。誰にでもプライベートはあるもの


…………彼の傘は……なんと言うか独創的ね


ピンクの色もそうだけど、割と本気で描かれたドクロが気になるわ


彼は何を思ったのか雨宿りをしている女の子にその傘を渡した


何故でしょうか?


まさか彼の好きな人?


それとも何かの怪しい取り引き?


あの特徴的な傘がキーワード?


私の思考は留まる事を知りません


後であの女の子にも話しを聞かなければ


彼女は…………あの髪の長さ………胸のバッヂ………


通学路………身長………カバンの持ち方……………


なるほど、彼女は同じ高校の2年3組山本秋奈さんね


私のスマホには同じ高校であればある程度の情報が詰まっているの


プライベート?そんなもの私には関係ないわ


だって私はジャーナリストですもの





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る