第2-1話

私は山本秋奈、近所の高校に通う2年生


私はクラスでいじめにあっている


最初は軽く、些細なイタズラ程度だったけど、最近は毎日上履きもなくなるし机の中も毎日グチャグチャ


昨日はついにトイレで水を掛けられた


クラスの皆は見てみぬ振りをするし、先生にだって何度も相談したけど、まともに掛け合ってくれなかった


親にも相談なんて出来なかった


自分はなんて弱いのだろうと、自分が嫌になる


結局、危ない事をわざとする事で皆に私と言う存在を知ってもらう行動に出る


少し考えればそんなことをしなくてもと思うかも知れないけれど、私はそれくらい追い詰められていた


世間に私という存在を知ってもらうんだ


そんな想いで私がついに手摺の上に立ち、学校や先生への不満を叫ぼうとする


だけど手摺の上に立ち、ふらふらしていると不意にフワッと何かに持ち上げられた


見ると、大きな身体に大きな手、制服は自分と同じ学校だ


彼は確か…ダメだ、名前が思い出せない


咄嗟の事だったのと、彼の温かい大きな手で包まれた私は、さっきまで抱いていた全てに対する不満とかの気持ちが不思議と消えていた


歩道橋を降り、おばぁちゃんと話してる彼に見つからないように私は隠れる


今、私の顔は真っ赤になっている


私の名前は山本秋奈。今日、好きな人が出来ました






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