第6話
白すぎるLED照明に照らされたブリーフィングルームに入ると既に30人以上が集まり着席し、俺と羽衣が一番最後だったらしく皆の注目を浴びる、もちろん悪い意味で。
「あら? 雑魚狩りチームも参加するの?」
麗香の言葉に数人が苦笑する。
指揮官が言った。
「2人とも遅いぞ!」
「すみません」
指揮官に怒られ、羽衣が謝り不機嫌になる。
2人は空いた席に並んで座った。
「アンタのせいで怒られたじゃない!」
羽衣が俺に小声で話した。
第一討伐隊のブリーフィングが始まる。
「これから本日の作戦を説明する、皆も知ってると思うが
作戦の詳細が説明され決行は13:00時。
討伐隊長は
案の定俺と羽衣は建物周辺の警戒と逃げ出した敵の殲滅を任された。外周に5チーム、突入は10チームとなり勝利は確実。しかも警戒任務とくれば安全は保障されたも同然。
「はぁーっ、あたし凪君に信用されてないんだ」
ブリーフィングが終わると、羽衣は長い手足を真っすぐに伸ばし机に突っ伏して、凪と一緒に突入出来なくて落ち込んでいる。
「外で警戒するのも大事な任務だろ」
俺は羽衣を慰めた。
「
羽衣の口が不満げに尖っている。
「羽衣! 準備するぞ」
ブリーフィングルームを出て宿舎に戻る途中で俺は、羽衣に怪我の予防のためタイツを履いて来るように念を押したが彼女は言う事を聞かない。
仕方なく俺は羽衣のミニスカートをめくった。
「意外だな、白か」
羽衣は悲鳴を上げて球場のグラウンドにしゃがみこんだ。
「お前、戦闘中にそんな事してたら死ぬぞ」
俺はしゃがみこんだ羽衣を上から覗き込んで説教をしていると、彼女がいきなりジャンプし、顔面に頭突きを食らわされて吹っ飛ばされた。
訳が分からず土の地面に仰向けになって痛めた鼻を押さえていると、羽衣が仁王立ちになり言った。
「アンタは今ここで死ぬけどね!」
羽衣は烈火のごとく怒っている。
地面に寝ころんでいる俺からは腕を組んで大股を開いている羽衣のスカートの中が良く見えた。
「だから、見えてるぞ」
俺はスカートの中を指さすと、羽衣は顔が真っ赤になり、何度も俺を思いっきり踏みつけ叫んだ。
「死ね! マジで!」
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