第2話

翌日の土曜日。

ショッピングモールで買い物中だ。

妹の絆と一緒に。

「昨日は悪かったよ、絆。年ごろの妹だもんな、反省してるよ」

「わかったならいいしっ、兄貴」

少し怒ってる絆。

「今日はお詫びに好きなの買ってやるよ」

「ほ...ほっんとう。うぅ...じゃあーお言葉に甘えて」

目をかがやかせたと思ったら、途端に恥ずかしそうに照れて小さな声になる。

走っていく絆。

俺は夕飯のおかずを物色中だ。母さんに絆と出かけることを話したら、5000円を渡された。3000円は夕飯のおかず代、残りは絆のだ。

「あっ兄貴、これ」

絆の手にはソフトクリームがあった。

遠慮してるな。

「これだけでいいのか」

絆は小さく頭をたてにふる。

俺は夕飯のおかずを買い終え、袋を提げている。

「次はどこに行きたい」

「本屋がいい、兄貴」

本屋に着くと漫画コーナーの前で少女漫画を抱え、イケメンの男が二人向き合ってる漫画を見ていた絆。胸元が見えてる少しあれなやつだ。妹の趣味にあれこれ言うつもりはない。

「ほしいのか」

「ぜっ全然、ほし...くなんかっないもん」

漫画とラノベを渡してくる絆。

俺も漫画とラノベを買うことにした。

会計を済ませ、フードコートに向かった。昼前なのに席はうまってなかった。

二人ともラーメンを食べて、たこ焼きを三つずつ食べ、家に帰った。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る