第7話 不満?不安?

私は女子たちに囲まれる智を

智は蓮と一緒にいる私を


よく思っていなかった。


独占欲からかますます避妊をしなくなった。



『ねー?ゴムつけてくれない?』


ときくと「今ないからさ、必要なら買ってきてくれる?」と言われた。


女子高生がコンビニでコンドームを買う。


そんな恥ずかしいことはない。


私が買えないのを知ってそういうこと言うんだ。



本当に不満だった。


私のこと大事じゃないの?

転校してきたのは私が好きだからじゃないの?


やきもちのことも、避妊のこともすべて不満だった。

そのうち会っても喧嘩ばかりで連絡も来なくなった。


あんなに毎日毎日連絡とっていたのに。


不安だった。


そのうち捨てられるんじゃないか。


あんなに好きで好きでたまらなかったのに。


せっかく近くになったのに。


会いたいのに会いたくなくて。

会いたいのに会えなくて。


そのうち智のご機嫌をとるようになっていた。


智がゴムしたくないならしなくていい。

そうすれば智が喜んでくれる。

優しくしてくれる。


生理が遅れるとビクビクして、くるとほっとした。



要求はエスカレートして、外でしたり、学生なのにホテルで一日中したり。


デートらしいデートはしなくなっていた。




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