第6話
その場をヤマトタケルと名乗る者が立ち去ろうとすると後ろから気配を感じた。
龗神「あーれれ、僕が死んだと思った?残念、君が切ったのはその雪人形だよ。」
龗神が首の無い龗神そっくりの雪人形を指さした。
ヤマトタケル「おっと、これは1本取られましたね。でも君に勝ち目はないんじゃないの?だって俺にはまだパートナーもいるけど、君のパートナーはもう...」
龗神「あぁ、それ嘘でしょ。だってあれ雪だもん。」
そう言うと、龗神は氷の剣を飛ばした。そしてシモ・ヘイヘの首を切り裂くと中は真っ白の雪だった。
ヤマトタケル「あららそっちも。すごいね、神様ってのは。」
ヤマトタケルは、少し残念そうに言った。
龗神「それと、君、ヤマトタケルじゃないでしょ。」
龗神は真面目な顔でそう言った。
?「そっちもバレてたのかい。そうだよ、俺の名前は、ジョン・ゲイシー。殺人ピエロさ。」
ジョンは自分の名を名乗ると指を弾き自分の変装を解いた。すると茶髪の青い目のした男が現れ、自分の狂気じみた笑みを浮かべた。
龗神「へぇー、でも不思議だ。この戦いは、神と英雄がコンビを組んで戦うバトルだ。なぜ君のような大犯罪者が居るんだ?」
ジョン・ゲイシー「あれ?そうなのかい?てっきり僕は犯罪者と悪魔でコンビを組む戦いだと思ってたよ。」
龗神(どうも、僕と彼が言っていることが食い違ってる。。主催者たちは何を考えてるんだ?)
龗神は心の中で疑問を抱いた。
龗神「まぁ、僕と君の言っていることが食い違うことは一旦置いといて。神である以上、犯罪者を野放しにしておくことは出来ないな。てなわけで消えて貰うよ。」
龗神は能力で出した氷の剣をジョンに向けた。
ジョン・ゲイシー「おっとっと、俺に戦意はないよ。じゃあね〜!」
そう言ってジョンは霧のように消えていった。
龗神「あら逃がしちゃったか、それじゃシモ・ヘイヘ君の安否を確認しにでも行くか。」
ビュンッという音と共に何処かに飛んで行った。
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ナシダル「決着が着いたみたいだね。アーサー&シヴァVSシモ・ヘイヘ&龗神は龗神の予想外の力により、シモ・ヘイヘ&龗神の勝ちか。まさかあの斬撃をあんな強引なやり方で突破するとは。」
ナシダルは天井を向いて言った。
ナシダル「でもさ、ジョン君は何やってるのさ!戦えば良かったのに。」
ナシダルは少し怒り気味に言った。
カフー「まぁまぁ、血が見れないのは残念ですが、代わりにこっちの戦いが始まったみたいですよ。」
カフーがナシダルを宥めるように言った。そして4人の姿が映っているスクリーンを指さした。
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ここは京都。文化遺産が多く立ち並ぶ街だ。そんな和風な雰囲気が漂う街で、2人の刀を持った男が話していた。
?「相手は俺と同じで剣士か。ワクワクするな!てめえの名は?」
刀を持った男がこちらに刀を向けて問うてきた。
佐々木小次郎「ぼ、僕の名前は佐々木小次郎。君は名乗らなくても知ってるよ。辻斬り、岡田以蔵...」
佐々木は怯えた様子だった。
岡田以蔵「天下の大剣豪様に名前を知られてるって言うのは光栄だね。その通り僕は岡田以蔵だ。」
佐々木小次郎「君のことは極楽浄土の方でも有名だったよ。最低の剣士ってね...」
佐々木は恨みを持っているような目で岡田を見ていた。
岡田以蔵「おぉ、怖い怖い。そんな恐ろしい目で俺を見ないでよ。」
岡田はヘラヘラした顔で言った。
佐々木小次郎「何の罪も無い人を殺すなんて...許せない!」
佐々木はそう言うと刀で斬りかかった。それを岡田は受け止める。
カチンッ!
刀と刀のぶつかる音が町中に響く。
岡田以蔵「んっ、急に斬りかかってくるなんて卑怯じゃないか。」
佐々木小次郎(僕の水神刀で切り落とせない刀だと...一体どういうことで...)
佐々木小次郎「うるさい!お前がそんなこと言う筋合いはない!」
佐々木は激怒していた。
佐々木は1度退き、もう一度構える。
佐々木「君と喋ってるだけで嫌だ。その命貰うよ。」
佐々木は後方に刃先を向けた。
佐々木「神速斬撃、光斬!」
佐々木は物凄く速いスピードで岡田に斬りかかる。その刃先は光の反射で金色に光っているように見えた。
しかし、岡田は造作もなく佐々木の刀を受け止める。
岡田以蔵「かなり怒ってるね。しかし、こんな長い刀使って疲れないわけないよね。息上がってるよ。」
岡田はニヤリと笑い、そう言った。事実、佐々木の息はいつもより荒くなっていた。
岡田以蔵「そんじゃこっちからいくとするかな。月光突き。」
岡田は佐々木よりも数段速く刀で突いた。佐々木も避けるが、脇腹に刀をかすってしまう。
佐々木小次郎「当たってしまったか...でもこの程度の傷...」
岡田以蔵「いいねいいね、その意気だよ。さぁ続きをしようか。」
ゴッドコンビネーションズ 蛍火(ケイカ) @sakuyahimesinja
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