【死の女神（モルス）】

【曼殊沙華】　『乙夜（いつや）の須臾（しゅゆ）にて咲き誇れ』

・巨大な死の女神を召喚して、対象単体に死を実感させる。【死神術式】の原型（アーキタイプ）。

【死（モート）】

【曼殊沙華】　『暮夜（ぼや）に生まれ、深更（しんこう）を謳歌し、残夜に死せ』

・冥界そのものとされるモートを召喚し、複数対象に対して死の畏怖を覚えさせる。効果は、熱波、舌による拘束、地底への引き込み等々。【死を想え（メメントモリ）】を使わずとも、多くの人間を恐慌させ、場合によっては死に至らしめる効果がある。

【天邪鬼（アマノジャク）】

【曼殊沙華】　『羅針の万障（ばんしょう）繰（く）り合わせ、無理を通して道理を挫（くじ）く。而（しか）して紡ぐは泥縄の世界（はこ）』

・正確には死神術式ではなく、対外的なダミーの術式。空間内を細切れにして、ルービックキューブのようにバラバラにする。【天地有用（イウェルスム）】や【逆もまた真なり（ヴァイスヴァーサ）】等を応用した術式で、死の実感よりもインパクト重視の術式だったが、作ってから影響下における妨害効果の高さを実感する。

【死者の女王（ヘル）】

【曼殊沙華】　『紫紺の衣、茜の顔（かんばせ）、覗く一つ目は明星。蛾眉（がび）に笑う月が裂け、ひたひたと夜陰の腕（かいな）はすぐそこに。王莽時（おうまがとき）は其を愛でさし給う』

・ヘルヘイムの奥にある女神の館（エリューズニル）へと引き込む。ヘルヘイムからの脱出をしないと、老化から脱出が不可能になり、いずれ死に至る。【死神術式】とはいえ、ヘルはあまり関係ない術式。門番はガルムと女巨人（モーズグズ）。

【黒神（チェルノボーグ）】

【曼殊沙華】　『開け、射干玉色（ぬばたまいろ）の玉匳（たまくしげ）』

・夜の軍勢を呼び出す。ただし、軍勢に関してはただの虚仮脅しで、敵の足を止める事くらいが関の山。

・空間内にある魔石を用いて、死霊術の騎士を生み出す。その騎士は、倒された際に空間内に魔力を拡散させる。

・空間内に満ちる魔力によって、その場所を夜（・）にする。ただし、明るい空間で使うと、効果時間がかなり短い。

・夜の持つ、人を不安にする力を幻術に利用できるが、夜明けとともに相手の感情がニュートラルになってしまう。

・キーワードの初期案は『夜を吐き出せ』で、現状のものも意味は同じ。未だに、シンプルなこっちでも良かったと思っているが、やはりネタバレがね……。

・【天邪鬼（アマノジャク）】と同じく、相手を殺す為の術式ではない。

【逸神（イッシン）・腐乱（フラン）】

【曼殊沙華】　『蜿蜒（えんえん）の黒鎖。漆黒の桎梏（しっこく）。正子の闇は万丈の牢なりて、一切の咎人を呑み干さん』

・匂いから、広範囲の対象に死と腐敗のイメージを増幅させ、死に至らしめる幻覚を見せる。

・パターンは二つで、一つは広範囲に羽虫を放ち、その領域内に生きながらに肉体が腐っていく疫病を蔓延させる。勿論幻覚。もう一つは、空間内の羽虫を巨大な人型にして、術者に近付く者を攻撃する。攻撃は、こちらも両腕での直接攻撃と息吹（ブレス）の二パターンだが、そのどちらにも腐敗の疫病の効果があり、広範囲に広がっているときより、密集している分効果が強い。

・グラが作った死神術式。ダンジョンコアは、死臭や死体にたかる虫などに対して、あまり嫌悪感や忌避感を抱かない為に、この死神術式の効果が薄い。ただし、ショーンには効果大。

【神聖術】

【正道標（せいどうひょう）】

【天道（てんとう）、蒼穹、正道を征（ゆ）く者よ。標（しるべ）を持つ者は幸いである】【正伝三章一節・正道標（せいどうひょう）】