【影塵術】データ

【コンセプト】

・主人公のオリジナル術式。コンセプトは、幻術と覚られない幻術。その要は、初めは属性術と既存術式で、幻術のような超常現象を見せ、新たな【魔術】と誤認させる。また、確認の際に生命力を無駄遣いさせる。


・ただし、主人公の使い勝手や、やはり仕様として適している為に、幻術由来の術式と、それ以外の術式由来のものの二種類がある。



【プロセス】

【詠唱】

「【我々は塵であり、影であるプルウィスエトウンブラスムス】」


【触媒】

・マジックアイテムのように、理の刻まれた空間対照盤。 ※ 術式を洗練させていけば、いずれ不必要になる可能性が高い。ただし、その分術式が重くなる。


【制約】

・術師が空間対照盤に触れて、直接術式を操らねばならない為に、ほとんど動く事ができない。

・【影塵術】単体の魔力消費は低いものの、次々と行使すれば、当然ながら魔力の消費量が多くなってしまう。また、常に二種から三種の術式を同時に行使する影響から、魔力消費が多くなる傾向が強い。



※※ 【影塵術】 ※※※



・【影塵術】における詠唱。これは、死神術式と同じく一定領域を他の空間から切り離し、その内部において二種類の【影塵術】を行使する為の前準備にあたる。【影塵術】において、【魔術】としての詠唱はこれのみ。


・【影塵術】は、属性術を主体にしたものと、幻術をしたもの、そして分身を作る三種の術に分けられる。これら三種は同時に行使できるが、同じ種類の術式を同時に行使する事はできない。


《術式》


影縫いカゲヌイ】(幻)

・相手の影にこちらの影を飛ばし、その動きを止める。


影朧カゲロウ】(幻)

・自分の残像を残して移動する。主人公のオリジナル幻術である【残像】の流用だが、影のように溶ける一手間が加えられている。


潜影センエイ】(属・土)(属・闇)

・塵や砂などを使って、影のような薄っぺらい影ゴーレムを使役する。


剃陰カゲソリ】(属・土)(属・闇)

・塵や砂を、変幻自在の刃にして攻撃する。切れ味は剃刀並みだが、脆さも薄い鉄板程度のものでしかない。


石陰子カセ】(属・土)(属・闇)

・相手の影から、無数の針を四方に伸ばして攻撃する。なお、石陰子はウニの別名。


刺影手シエイシュ】(幻)(死霊)

・鋭い触手槍で刺突する。使う為に、十~七級の魔石を消費する。


幻翅ゲンシ】(幻)(死霊)

・影の翼を作る。飛べないが、翼で攻撃する事が可能。要は、背中についている【刺影手シエイシュ】。


影翼エイヨク】(属・闇)(転移術)

・影の飛膜翼を作る。実際に飛べる。幻術ではない為、幻術対策では抵抗できない。攻撃には使えない。


陰影インエイ】(属・闇)

・領域内の明暗の差を、よりハッキリとさせる。ダンジョン三層の【闇に佇む者ブギーマン】の流用。


暗影アンエイ】(幻)

・領域内の明暗の差をハッキリとさせ、既存の影を動かしたり、影ゴーレムの存在を隠したりする。


《奥義》


影分身カゲブンシン】(属・土)(属・風)(幻)

・自分の姿をした分身体を複数作り出す。操作が難しく、また身体能力も低い為、ただでさえ低い主人公の近接戦闘能力が、さらに低くなっている。

・基本的には、属性術で作ったゴーレム。そこに、抵抗されにくい幻術と、複数方向から声を発する為の風の属性術が複合されている。地味に【影塵術】で一番手間がかかっている術式。


電光影裏デンコウエイリ】(死霊)(属・土)(幻)

無学祖元むがくそげん臨刃偈りんじんげ乾坤けんこん孤筇こきょうつるも地なし。喜び得たり、人空ひとくうにして、法もまた空なることを珍重す。大元三尺の剣、電光、影裏に春風を斬らん』に由来。意味は、人生は一瞬であるが、悟りを得た者は永遠であるという事。

・効果としては、壊れない分身というコンセプトで、属性術と死霊術を複合した術式。攻撃されても、幻術で無傷に見せかけている間に回復する。

・攻略法は、一度に回復しきれない大ダメージを与えるか、回復できる隙を与えない程の連続攻撃。


形影一如ケイエイイチニョ】(属・土)(幻)(生命力の理)

・二体の実体を持つ分身が、それぞれ攻撃をする術式。

・基本的には、ゴーレムを遠隔操作する幻術の応用。五感や体の動かし方も、かなり本体に近い感覚で動かせる。

・ただし、二体の分身を操る術式である為、コントロールは非常に難しい。おまけに、基本的に幻術以外の【魔術】は使えない。


陰陰滅滅インインメツメツ】(属・闇)(結)(幻)

・領域内の物陰が拡大し、床や壁などの構造物すべてを覆う。天井もあれば、天井も。領域内に拡大しきった影は、そのまま風呂敷を包むように閉じていく。最終的には、一切の光のない空間に閉じ込める。

・コンセプトは感覚遮断。



塵は塵に、灰は灰にダストトゥダストアッシュトゥアッシュ】(属・光)(結)(幻)

・空間内の色彩を、段々と薄れさせていき、最終的には映像が白飛びするように、周囲を認識できなくなる。こちらのコンセプトも、感覚遮断。


 ●○●


【影塵術・深潭しんたん

・戦闘用に改良された【影塵術】。特定空間内における使い魔を使役する術。



オルキヌス・オルカ】※ 高コスト ※ 高威力

影鰐カゲワニ】 【巨口鰐オオグチワニ】 【磯撫でイソナデ】 【逆叉サカマタ】 【鯱鉾シャチホコ】 【玄蜻蛉クロトンボ】 【略奪の巨人シャチ】 【沖之神主レプンカムイ】 【冥界の魔物グランパス



幻魚ゲンゲ】※ 低コスト ※ 低威力

火魚カナガシラ】 【皮肉大口魚サーカスティックフリンジヘッド】 【啄長魚ダツ】 【ボラ】 【闘魚ベタ】 【目仁奈メジナ】 【大口魚たいこうぎょ】 ※大口魚たいこうぎょは鱈の別名。福建の客家語はっかごではバスの事。

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