はじめまして。短編企画経由で読ませていただきました。
身も心も疲れ果てている時って、作ってもらった料理がいつも以上に美味しく、心に寄り添ってくれるように感じますよね。
入社式でくたくたに疲れて帰宅した日、母が作ってくれた野菜スープがとても美味しかった事を思い出しました。
美味しい料理を通して「頑張りすぎなくていいよ」というメッセージを伝えるという展開に、人の優しさを感じました。
ちょっぴり謎が残って心がじんわり温まる結末がとても好きです。心に染みる素敵なお話でした。
作者からの返信
こんばんは、短編企画からようこそいらっしゃいました。
さまざまな作品がある中、本作品に興味をもっていただきありがとうございます。
そう、そうなんですよね……心身ともに疲れ果てているとき、誰かに作ってもらった料理って本当に美味しく感じるし心に染みるんですよね。
私も過去に勤めていたところが忙しくてくたくたになっていたとき、母が作ってくれた夕食がすごく美味しいと感じたことがあります。
そのときの経験がつくも出張料理店を書こうと思ったきっかけでもありました。
このお話が、三山さんにとっての思い出の味を思い出すきっかけにもなったのなら、なんだか嬉しく感じます。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
つくも出張料理店、とても楽しく読ませていただきました。
文章の全体から伝わるあたたかさに、最後までほっこりした気持ちで読めただけでなく、とてもお腹が空いてしまいました。
楽しさだけでなく、ここまで食欲を刺激される文章……もなか様の文章力のすさまじさに感動です。
特に印象的だったのは、出張に来てくれた貴理さんと日琴さんの一言一言にやさしさが込められているのを感じられたことです。
言ってみれば他人の家に初めて来た二人の言動には、やさしさと気遣いはあっても、押しつけがましさはまったくありませんでした。
家主である文花さんの要望に完璧に応えつつ、言葉に表れない部分の望みも的確に読み取ってくれる……
なぜ二人がそこまで文花さんに真摯に接することができたのか。
それは、文花さんが二人に……いえ、二つの調理器具に大切に接してきたから、大切に扱ってきたから……
文中には貴理さんと日琴さんが三徳包丁と雪平鍋に宿る神様だとはっきり述べられているわけではありませんし、
『代金はきちんといただいております』というところも、ほんとうに現金を受け取ったのか、それとも、お金では表せない何か(例えば文花さんの感じた幸福感や、涙と共に流れたストレスや……)なのか……など、
そう言ったあえてはっきり描写しないところが、想像の余地を残してくださっているというか……作品の中に心地よい奥行きや広がりを持たせてくださっているようで……
読んでいて、とても心地良い気持ちにさせていただきました。
暖かく美しい文章をありがとうございました。
ほんとうに楽しかったです。
作者からの返信
読了コメント、ありがとうございます。
料理がとても重要になってくるお話なので、読んでいて食欲がわいてくるような感じに仕上げました。
日常の中に現れた、ちょっと不思議な時間と人たちという雰囲気も目指していたので、そういった雰囲気も感じ取っていただけたのなら嬉しいです。
最後までお楽しみいただき、本当にありがとうございました。
また他の作品もお楽しみいただけたら幸いです。