第18話新たなる仲間前編
「仲間がほしい。」
僕はそう思った。
理由は簡単だ。耀とダンジョンに行っても暇なだけだと…
玲奈は部活で忙いため、一緒にダンジョンに行けない。
お母さんは若干脳筋が入ってるので、ただただしんどい。
おとーさんは…知らね。
お父さんはもともとモデルで、引退した今は芸能界で余生を過ごしている。
今回のダンジョンアタックのおかげで仕事が増えたと喜んでた。
実は今回のダンジョンアタックは、本当なら二階層でキャンプをする予定だったのでけど、お父さんが、
「話のネタがほしい〜」
と駄々をこねたせいで5階層のボスを討伐するという無駄なこと(無駄ではない)をしなければいけなくなった。
その御蔭でかは知らないが、テレビで引っ張りだこらしい。自衛隊を除き日本で初の快挙だそうだ。
お父さんはすぐ調子乗るのでその話が出てきたら家族みんな「ふーん」とだけ言ってその場をやり過ごしてる。それか、正論で潰すかだ。
例えば昨日の夜
僕は近くのテレビリモコンを取ってTVをつける。
『今回のゲストはこの方です日向悠真さ〜ん』
僕はTVのリモコンを切った。
「何で消すの〜」
お父さんがTVを消したことに反論する。
それはな、嫌だからだよ!何が好き好んでお父さんの出てる番組見なきゃいけないんだ!恥ずかしいだろ。
「見たくないから」
僕はちゃんと思ったことを口にする。
「なんで〜お父さんの武勇伝聞きたくないの?」
その場に居合わせてましたけど。
「お父さん2回しか攻撃出来してないじゃん」
玲奈よ、後で褒めてやる。グッジョブだ
「いいじゃん倒したのは事実なんだからさー」
「どうせ家族全員で、体力を削った後にラストアタックをシャドウウルフの首に…とか言ったんでしょ」
「なぜわかったし」
「そりゃわかるよ」
「そうか家族の絆か…」
「いや、お父さん単純だし…」
何故かお父さんが固まる。
「なんの話してるの」
母よ空気を読んでくれ‥
◆
最初に戻ろう。
僕は仲間がほしい。一緒にダンジョンに潜るパーティーメンバーだ。
方法はいくつかある。
一つはポーションを売るときにパーティーメンバーを募集する。
これはすぐに見つかるという点で優れている。
二つ目は探索者ギルドにあるパーティー掲示板でパーティーを募集する。
これは自分のほしい人材が絶対来る。とは限らず、いつ見つかるかが不確定であるためこの方法は諦めた。
ここで三つ目だ。それはスカウトだ。だが、一人ひとりスカウトするのはとても骨が折れる。そこで探索者のギルドは思いついた。
自分で自分を売り込み、その中で欲しい人材がいたら、その売り込んでいる人をスカウトするという方式だ。
パーティー掲示板の隣においてあり、常にプリントで埋め尽くされている。
ここにいるのはだいたいが、自分から声をかけられない人がほとんどなので僕とは気が合いそうな気がする。
もしスカウトしないにしてもいますぐ見ないといけない。
それは、この掲示板、毎週月曜日にぜんぶのプリントが捨てられるからだ。
僕は200枚近くありそうな売り込みを全部目を通していく。
_______
ダンジョン内で男同士の愛を深め合いましょう♡
条件:私をいじめてくれるヒト
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論外…てか、キモ
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よる一緒にイイコトしない?
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次
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年収1200万51歳男
誰かライン交換しない?
条件:JK
_______
次
出会い厨多いな!50枚ぐらい探したが、僕の想像してる売り込みとは違う。断じて違う。
その後100枚目くらい。
いた。僕は一番欲しい人材を見つけた。
_______
ジョブでマップが作れます。最低月10万から。
戦えません。
電話番号***********
_______
見つけた。やっと見つけた。
僕は100枚目にして初めて探索者として自分を売り込んでいる人を見つけた。
そして何よりこの人の力は今の僕(方向音痴)に最も必要な力だ。
そう僕は思った。
1階層で迷子になる時点で必要しかないのだが…
僕はこうしちゃいられないと思い、書かれている電話番号に電話した。
____________
17話の【シャドウウルフBOS】から【シャドウウルフBOSS】に変更しました。
指摘していただきありがとうございます。
☆77なりました。ありがとうございます。
日間現代ファンタジー6位(総合91位)
週間現代ファンタジー13位(総合101〜200位の間だと思う)
月間現代ファンタジー35位(総合見つからんかった)
皆様のおかげですありがとうございます。
どうでもいいですが、文字数増えてきましたね目指せ2000文字です。
小説を書くのになれてきた証ですかね(国語の成績も上がればいいのに)
本日は三者面談で絞られたせいで、全然書く時間を取れませんでした。明日はがんばります。
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