第17話家族旅行#ゴミを添えて‥

 僕たちは扉に入って最初に見たのは、一言で言ったら化け物だ。


 高さ2メートル、横4メートルほどの巨大な狼で、体の一つ一つがとても大きく攻撃を喰らえば一撃で退場しそうなレベルだ。



 【シャドウウルフBOSS】LV5


 【筋力】31


 【魔力】20


 【防御】13


 【シャドウランス3】


 とても獰猛な狼で、近くの獲物に喰らいつく。


 噛みつきと、至近距離からのシャドウランスを主に攻撃してくる。




 勝てない…一つ一つの能力が高くなおかつ魔法を放ってくる。ので、遠距離でちまちますることができない。




「おにーちゃん!!指示!!」


 危ない、冷静さを失うところだった。


 僕は、壁際のみんなが見える位置に座り、フロアのすべてを見る。


 相棒を、スナイパーモードにして、いつでも打てるよう準備する。


「玲奈!毒を!」


 こちらの意図に気がついたようで、うなずいた後に、腰に挿してあるタガーナイフをポーション瓶に刺し、猛毒ポーションをタガーナイフに塗る。



「【影転移】」


 【影転移】を使い、シャドウウルフの真下に移動し、お腹めがけてナイフと投擲する。


 【影転移】は正面の影に転移する移動スキルだ。奇襲に優れていて今のように毒など状態異常を付与して、違う人の影に逃げる。を繰り返すとこのシャドウウルフであろうとも、ただではすまないだろう。




 玲奈は、タガーナイフを投げた後、すぐさまお父さんの元へ【影転移】した。


 僕はそのタイミングで、シャドウウルフの後ろ足に狙いを定めた。


「【ショット】」


 あたりはしたものの、決定打にはならなかったようだ。


 この攻撃は、決定打ではなく、シャドウウルフの足をずらすためにしたことなので、このくらいは許容範囲だ。


 だがお母さんには十分のスキだったようだ。


 そのずれた足のうしろから『膝カックン』の要領で【マッハパンチ】を繰り出す。


 このスキルは、放ったパンチを振り抜くまでに、LVメートル移動するスキルだ。


 お母さんは【マッハパンチ】のレベルが4なので4メートル移動したことになる。



 シャドウウルフに綺麗に決まったようで、片足の膝を地面につけている。


 「【パワーショット】」


 ズドン!!


 僕はすかさず反対の足を【パワーショット】で撃ち抜く。


 今回は牽制のために撃ったわけではなく、本気で倒すために撃った。


 【パワーショット】は、ものすごく燃費の悪いスキルで、1発撃つのに魔石を10個も使う必要がある。その分威力は申し分ないが、



「父さん!」


「おう!喰らえ!」


 そう言いシャドウウルフの喉に斬りつける。


『キャイン!!』


 お父さんの刀には毒ではなく、アルコールを塗っている。


 そのため、シャドウウルフは傷口に焼けるような痛みがしているだろう。


 アルコールなのはお父さんが嫌がったからだ。錆びるって。




 だが、効果は十分あったみたいだ痛がっている。




 「みんな!」


 【パワーショット】


「【マッハパンチ】」


「【ソニックムーブ】」


「【シャドウショット】」


 皆が皆自分の一番威力の高い技をシャドウウルフに向けて打ち出す。


 『Gyaaaaaaaa』


「やったか…」


「おにーちゃんそれフラグ」


「ヤベッ」


 こっから復活ムーブか?流石に嫌だぞ。




 シャドウウルフがドロップアイテムに変わった。


 どうやらフラグは立たなかったようだ。よかった




 【シャドウウルフの毛皮】【下級魔石】【闇の牙】




 あ、しょぼい……


 こいつって下級モンスターだったんだ。なんかショック…




「おにーちゃん宝箱!」


 突然シャドウウルフの亡骸から、宝箱が出てきたのだ。


 玲奈が早速開ける。っておい!罠の確認しろよ!


 だが杞憂なことに罠はついてなかったようで、、、


 しかし玲奈が目に見えて落ち込んでいる。




「おにーちゃん…ポーションだった…」


 まじか…もしかしたら中級ポーションかもしれない。そんな淡い期待をいだきながら【鑑定】してみると、


 【下級ポーション】


 .....…




 「よし、帰るか」


 ゴミが出てきて萎えたので、帰ることにした。ちなみに満場一致だ。




____________________

日間pv1500感謝!

現代ファンタジー日間15位 週間14位に入ってたんだが…

皆さんのおかげです。次の目標は日間、週間10位と大きく!

(順位の周りのレベルが違いすぎるんだが…)

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