第13話忘れ去られた‥
学校の荷物をすべて置きダンジョンに必要なものを取るために家に帰った。
僕の作った相棒の確認もしないといけないので、やることが多い。
結論から言うと、銃はスキルを取得してなかった。当たり前だけど…
待ち合わせまで30分しかないので、【錬金】を試す。
スキルオーブを溶け込ませるように、慎重に慎重に混ぜ込んでいく。失敗は決して許されない。20分ほどたったのだろうか。完全に銃とスキルオーブが融合する手応えがあった。
ん?20分?
「約束まで10分しかなじゃん!!間に合わねー」
僕は慌てて銃と非常食、水、ナイフ、ビニール袋、財布などその他諸々をかばんに詰めて、慌てて家を出た。
◆
なんとか5分しか遅れなかった。
耀は(当たり前だが)もう来ていたようで、こっちに気づいた後、手を振ってきた。
「なんでお前そんなに疲れてるんだ。」
耀は若干、いや、普通に呆れて聞いてきた。
「作業に夢中になってて…」
銃のことはあえて伏せてとりあえず作業していたことだけ伝えた。
「ま、海だししょうがないか。」
なんか納得されてしまった。
「そんなことよりダンジョン行こうぜ」
僕たちは本来の目的であるダンジョンへ向かった。
ギルドで『トイレに行ってくる』といい、銃を受付で武器登録してきた。(こっそり)
だって自慢したいじゃん。
◆
[ダンジョン1階層]
「は、耀、お前、強すぎだろ…」
この一階層で無双しまくるやつが一人。
耀は【聖騎士】というジョブで、すごく上がった身体能力を駆使し、スキルなど一切使わずにスライムを金属製のバットでしばきまわしていた。
僕がスライムに気づいて攻撃しようと思ったときにはもうスライムがドロップアイテムに変わっている。
ココで一つ気になったのが、ドロップアイテムの数が少ないということだ。
例えば魔石だと僕はほぼ100パードロップするのに、耀は2〜3回に1個しかドロップしていない。
おそらくステータスの運が関与しているんだと思うが、こんなに変わるものだろうか。
◆
2階層に来た。
僕にとって初めての二階層だ。
2階層は一階層の洞窟ステージとは違い、だだっ広い草原が広がっている。多分ここなら迷子にならなくて済みそう。だといいな。
耀にきいたところ、耀は昨日始めてきたときも2階層まで来たことがあるみたいだ。
ネットで調べれば、5階層までの情報は簡単に見られるらしい。便利な時代だぜ全く。
この階層でも耀が基本モンスターを狩っている。
この階ではホーンラッビットと呼ばれるうさぎに角が生えたモンスターが出現する。ま、テンプレだな。
うさぎは地上のうさぎにそのまま角が生えた見た目で、目が赤く獰猛だ。チョット目があっただけで、すぐ唸って突進してくる。
僕も戦いたい。勝てるかはわかんないけど。
◆
そんなこんなで、ダンジョン探索が終わってしまった。
結局僕は一匹も倒せなかった。戦ったが、勝てなかったので、戦うのをやめた。
あんなに耀がモンスターを狩っていたのに、1度もレベルが上ってなかったのが驚きだ。
Lv0から1への壁は思っていたより高いようだ。僕はスライム汚しただけでLv2になったけど。
「また学校で。」
そう言い僕は家に帰った。耀はバイトが有るようなので、一緒に帰れなかった。
「あ、やべ!相棒のこと忘れてた。」
耀の無双劇に夢中になり、普通に存在を忘れていた。
ちゃんと次は使ってやるからな。相棒。
一回も使ったことないけど......
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やばいpv3500☆51‥‥だと‥‥‥フォロワーも136‥‥‥
ありがとうございます。
ミジンコを飼い始めました。結構可愛いですね。あれ。
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