第11話相棒#2
狙撃銃をまず最初に作る。
インターネットで調べた形に型をとっていく。
持ちやすいように持ち手も工夫して、無駄にかっこいい模様とかも入れていく。そうやって無駄にこだわっていたら、12時を回っていた。
「終わったー」
明日は学校があるので作業を切り上げる。
6時間放置したら形を覚えるので、6時間後にタイマーをセットする。学校は8時に家を出て全力疾走すればギリギリ間に合うので6時から8時までは作業ができるので作業を急げば間に合う(はずだ)
◆
6時
僕は早速作業に取り掛かった。
さっきの狙撃銃を圧縮して、無理矢理拳銃にしていく。
30センチまで縮めたらこれ以上は縮まなくなった。忘れてはいたがこの世界には物理法則というものがある。
質量保存の法則というものがあるというのは、中学校で習った気がする。
結局30センチの拳銃ができた。銃口の上には鋭利なナイフが付いていて至近距離でも戦うことができる(はずだ)。
鏡の前で銃を構える。思っていたよりずっと重く、片手では満足に使うことすらできないだろう。てか、両手でもきつい。
だが無駄に見た目には力を入れたので、見た目はすごくいい。
狙撃銃は鳥を、拳銃は狼をモチーフにして作ったのでかっこいいと思う。両方とも見たことないけど……
封印されていた昔の記憶が蘇りそうだ。
問題は、スキルオーブだ。
スキルオーブのものへの使い方がわからないため、どうやってスキルを銃に与えればいいのかが全くわからない。
挙げられる考えとしては、スキルオーブを持った状態で、銃に使用すると意識する。とりあえず銃の上に置いといたら、時間経過で勝手にスキルを入手する。
使用する意識したら自分に使ってしまいそうなので、学校から帰るまで銃の上においておく。
それがだめなら、無理矢理【錬金】で融合させる。
いやー錬金って便利だなー。
今は7時ごろなので久しぶりに家族と朝ごはんを食べようと思う。
「おはよー」
こんなに早く起きるなんて久しぶりすぎてもう少し寝たいが今寝たら絶対学校に遅刻する。
人が朝の挨拶をしたというのにうちの家族は信じられないものを見る目で僕を見ている。
人が朝起きるのがそんなにおかしいか。
「病気?」
「おい妹よそれは兄に対して失礼ではないか」
「いつも遅刻ギリギリに起きてるのに…」
「うぐっ」
ココ3年ぐらいそんな時間に起きていたのでしょうがない。が、病気はひどくないか。
「おかーさん朝ごはん頂戴」
「ないわよあんたいつも起きないじゃない」
家族が辛辣だ。
「お父さんは?」
「とっくに仕事よ」
家族の一日が早い件。
僕は虚しくいつものパンを食べた。
「おにーちゃん一緒に学校行こ」
玲奈の中学校と僕の通う学校はすぐ近くにあるため途中までは一緒に通うことができる。通ったことないが。
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起きたら昼過ぎてましたすみません
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