第3話触らぬ神に祟りなし

僕は今リビングで正座していた。

 理由は何となく分かると思うが、ママンの観賞植物を3本中2本を幹のみにしてしまったからだ。

 調子に乗って合成し続けていたら観賞植物(小木)の枝、葉、枯れ葉、がなくなってしまった。

この家の王が誰なのかを忘れていた。


「どうしてこんなことしたの?」

 母上は静かな圧をかけながら僕に問い詰めてきた。

「ダンジョンに行って【錬金術師】というジョブを取得いたしまして、木の枝を合成というスキルを使い、合成していました。僕は悪くない!悪いのはスキッ!グハッッッ!!」

 母上のボディーブローがきれいに決まる。

「女の子のものを壊しておいて自分は悪くないと‥」

「女の子って年じゃ‥」

「シャラップ!!」

(打撃音)

理不尽‥..でもないか‥

「お兄ちゃんもダンジョン行ったの?」

「あ、ああ。行ったが。」

こいつは妹の玲奈(れな)一個下の妹で超絶美少女な自慢の妹だ。僕に対してあたりがきついのがたまに傷だが‥


「実は私達も行ったんだよね〜あ、ちなみに職業は暗殺者だよ〜お母さんは武道家でお父さんは探索者だよ〜」

 なぜこうも、物騒な職業なんだろう我が妹は‥

「まあいいわ。今日は許してあげるけど次やったら覚えときなさいよ。」

お母さん、許すんなら首を掴んでいるお手々を離しておくれ。



 許しを得たということで錬金術の続きをしようと思う。

上質な枝をお母さん(武道家)折ってもらって、それをただただ合成し続けている。

 僕がどれだけ力を加えても折れなかったのに‥簡単に折ったし。こわ

折れた上質な枝+折れた上質な枝→上質な枝

折れた上質な枝+折れた上質な枝⇒神聖な枝

【神聖な枝】

聖なる力の宿った枝。武器などに使うと聖属性極微を付与する。


枝なのに、枝なのになんかすごい。この枝はお母さん(筋力23)でも折ることができなかったので性能はいいはずだ。



 その後何時間も枝折る 合成 枝折る。の作業をし続け、【合成】がLv2に上がった。お母さんも【武道家】のスキル【マッハパンチ】がLv2になった。




[メモ](⇒は大成功)

葉+葉→薬草

葉+葉⇒毒草

枯れ葉+枯れ葉→肥料

枯れ葉+枯れ葉⇒腐葉土

折れた上質な枝+折れた上質な枝→上質な枝

折れた上質な枝+折れた上質な枝⇒神聖な枝


1ランク違うものを合成すると

上質な枝+神聖な枝→神聖な枝+

となる。大成功は不明

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る