第3話触らぬ神に祟りなし
僕は今リビングで正座していた。
理由は何となく分かると思うが、ママンの観賞植物を3本中2本を幹のみにしてしまったからだ。
調子に乗って合成し続けていたら観賞植物(小木)の枝、葉、枯れ葉、がなくなってしまった。
この家の王が誰なのかを忘れていた。
「どうしてこんなことしたの?」
母上は静かな圧をかけながら僕に問い詰めてきた。
「ダンジョンに行って【錬金術師】というジョブを取得いたしまして、木の枝を合成というスキルを使い、合成していました。僕は悪くない!悪いのはスキッ!グハッッッ!!」
母上のボディーブローがきれいに決まる。
「女の子のものを壊しておいて自分は悪くないと‥」
「女の子って年じゃ‥」
「シャラップ!!」
(打撃音)
理不尽‥..でもないか‥
「お兄ちゃんもダンジョン行ったの?」
「あ、ああ。行ったが。」
こいつは妹の玲奈(れな)一個下の妹で超絶美少女な自慢の妹だ。僕に対してあたりがきついのがたまに傷だが‥
「実は私達も行ったんだよね〜あ、ちなみに職業は暗殺者だよ〜お母さんは武道家でお父さんは探索者だよ〜」
なぜこうも、物騒な職業なんだろう我が妹は‥
「まあいいわ。今日は許してあげるけど次やったら覚えときなさいよ。」
お母さん、許すんなら首を掴んでいるお手々を離しておくれ。
◆
許しを得たということで錬金術の続きをしようと思う。
上質な枝をお母さん(武道家)折ってもらって、それをただただ合成し続けている。
僕がどれだけ力を加えても折れなかったのに‥簡単に折ったし。こわ
折れた上質な枝+折れた上質な枝→上質な枝
折れた上質な枝+折れた上質な枝⇒神聖な枝
【神聖な枝】
聖なる力の宿った枝。武器などに使うと聖属性極微を付与する。
枝なのに、枝なのになんかすごい。この枝はお母さん(筋力23)でも折ることができなかったので性能はいいはずだ。
◆
その後何時間も枝折る 合成 枝折る。の作業をし続け、【合成】がLv2に上がった。お母さんも【武道家】のスキル【マッハパンチ】がLv2になった。
[メモ](⇒は大成功)
葉+葉→薬草
葉+葉⇒毒草
枯れ葉+枯れ葉→肥料
枯れ葉+枯れ葉⇒腐葉土
折れた上質な枝+折れた上質な枝→上質な枝
折れた上質な枝+折れた上質な枝⇒神聖な枝
1ランク違うものを合成すると
上質な枝+神聖な枝→神聖な枝+
となる。大成功は不明
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