第45話
所長
「仕事は、おもに芸能関係を探ってる奴です」
幸之助
「芸能…だったら私に関係のある有名人を調べてる可能性があると…」
「今はまだ何とも…ただeveエンタープライズと言う芸能プロと組む事でディープなネタを拾っては悪どい事をやってる様です…タレントを使ったハニトラとか犯罪まがいな事にも手を出してます…」
幸之助を張り込んでいたのは暗闇と消滅した筈の探偵だ… 悪魔は探偵と館石の2人を奴隷として生かしていた。
「なるほど…でも私に心当たりはありませんよ」
「我々には守秘義務がありますので…安心して何でも話して下さい」
幸之助は電話越しに笑ってしまった。ハニトラを疑われ守秘義務を持ち出されたが人類滅亡の危機だと神様と悪魔の戦いだと言ったところでマイナスはあっても何の得もない。
「いや、失礼…しかし、ハニトラとか強請られる心当たりは本当に無い…もう1つ言うとハニトラぐらいならいくらでも金で解決してるさ」
「そうですか…1度尾行がバレてるので警戒が強くなってますが体制を強化して追跡します…それと言いにくいのですが」
「あぁ、追加料金が出ても構わないのでお願いします」
ニジTVの会議室では亮介が神様を呼び出したが応答が無い。
亮介
「ダメだ出ない…」
美麗
「何て事…これで、もしもの時大丈夫なの!」
皆が不安にしてるとユミカのスマホが鳴り出した。
ユミカ
「知らない番号…」
不安に思い皆に着信画面を見せるユミカ…
美麗
「悪魔サイドの接触かも知れないし、出て見て…でも3人一緒なのは伏せて」
ユミカ
「分かった」
ユミカが知らない番号の着信に出る…
〝 もしもし
はい、どちらさまですか?
eveエンタープライズ代表の館石と申します
eve、ななちゃんとこの社長さんですか?
そうです、なながお世話になってます
…ななちゃんの事で何か?
いえ、違います。ユミカさんにeveエンタープライズのタレントになって貰いたいのです!
えっ、確かに私は個人事務所ですけど…とくに、問題は無いので何処にも所属する気はありませんよ
もちろん承知しておりますが一度だけで良いので話だけ聞いて頂けないでしょうか20億の契約金を用意させてます!
そっ、そんな急に言われても、確かに有難い話ですが…
待ってください!断るにしてもどうか一度だけ貴女の才能の大きさに魅せられた男の話を聞いて下さい!
社長、落ち着いて下さい…一度話を聞くのはいいですけど、答えは変わりませんよ
もちろんです。聞いて頂ければそれで幾らかでも、納得出来ます
…分かりました時間は改めてご連絡します〟
電話を切ると溜め息をついて愚痴るユミカ。
ユミカ
「なんで今頃、勧誘なんかしてくるんだろう不自然だわ…」
亮介
「ユミカぐらいになればデカイ事務所に所属してると思ってたけどフリーなんだ」
ユミカ
「まぁ、個人事務所だからそうね」
美麗
「こんな時だし、早めに会ってキッパリ断りなよ」
ユミカ
「う~ん… でも、なんか変なのよ」
美麗
「へん? あんたが、事務所に誘われる何てちょくちょくあるでしょ」
ユミカ
「違うの… 普段は前から声を掛けて来てた大手の事務所から定期的な確認って言うか、どう気が変わった見たいな感じのやつだけど…ななちゃんの事務所はわりと小ぢんまりしてるし初めての誘い、それでいて契約金が20億だって」
美麗
「20…まぁあんたならあり得るけどeveにそんな金額用意出来るなんて変ね…」
亮介
「このタイミング… まさか悪魔となんか関係あるかな」
美麗
「タイミング的にはね、だけどeveの館石社長と悪魔…もしくは桜、繋がらないけど…」
ユミカ
「まぁ、とにかく早めに会って所属の可能性がゼロだって分からせないと…」
美麗
「そうね、気にするのはその後でいいか…でも用心だけはして会うのもここが良いわ。私もいる時に…」
美麗のスマホにメールが来た。
美麗
「幸之助からよ」
〝尾行者の身元か分かった。
探偵 金田徹
eveエンタープライズとつるみしばしば強請で稼いでるとの噂あり。
けっこうなならず者みたいだ、何の理由で監視されてるかはまだ、調査中 〟
美麗
「館石が幸之助を張り込んでた奴と繋がったわ、見て」
幸之助のメールを2人に見せた。一様に驚く2人。
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