第34話
画面を確認した幸之助が不審な顔をする…
幸之助
「まさか…また下らないジョークじゃ無いだろうな」
亮介
「ちっ違うよぉ!異世界を信じて貰うのに神様の存在は肝だから、念のためスマホ持ってるか聞いたら持ってるって言うから番号聞いたんだ」
ユミカ
「兎に角、一度かけて見てよそうすれば本当かどうか分かるでしょ」
… そりゃそうだけど、神様出ないって言ってたからなぁ~どうしよう…掛けて出ないとまた疑われるからなぁ…でもこの状況だと仕方ないか …
幸之助
「そうだな、早く掛けてみなよ」
亮介
「わかったよ……」
… 全力で疑ってるな…えぇい、なる様になれだ …
亮介が通話をスピーカーにして掛けた!
プルル~プルル~ もしもし神様だよ!
亮介
「出たぁ! 神様ぁ!みんなに異世界の話をしてください!」
ただいま留守にしておりま~す!
折り返さないからまたねえぇ~バイバ~~イ ブッ
… 切れた! 最悪だ!あの野郎ぉー! …
神様
「なぁ~んちゃって! びっくりしたぁ? 神様ドッキリ好きだよ」
… そんなドッキリいらんっちゅ~の、でも良かった出てくれた …
亮介
「ほら、みんな神様だよ!」
神様のノリに一同、ドン引きで疑いはさらに深まった!
ユミカ
「…考えたら、電話に出たから神様って訳にはいかないわね」
夏希
「私は、また信じられなくなってきた」
… や、ヤバい神様に何か能力使って貰うしかないな …
そう思った時、神様が僕の考えを読んだのか喋り出した。
神様
「心配ない、近いうちにお前達に会うことになる。そうすれば嫌でも信じるじゃろ」
亮介
「本当ですかぁ!」
神様
「そう言う事だからまたねぇ」
そう言うと電話が切れた。
幸之助
「…………」
ユミカ
「…………」
夏希
「…………」
ユミカ
「電話の相手あんたのブリザード仲間じゃ無いの」
亮介
「な、なんだよブリザード仲間って」
ユミカ
「さむさむ、ギャグ仲間よ」
… な、なんちゅう事を…しかし神様が仲間だとしたら……あながちハズレでは無いな …
亮介
「神様を信じられない様だが近いうちに会う事になるはずだから…今回の事はもう良いや」
幸之助
「もういいとは、信じなくて良いって事か?」
亮介
「そうだよ」
… 神様が近いうちって言うんだから間違いない…フフフッ その時に度肝を抜く事になるがその顔を見て大笑いしてやる …
幸之助は亮介の焦りが無くなり、むしろ余裕を感じる態度に異世界の信憑性を感じ出していた。
幸之助
「すでに関わっている亮介が神様に会うのは分かるんだが…僕達に会うって言うのは何故なのか亮介は心当たりとか無いのか?」
亮介
「うん…何も無いんだ。 今日、会いに来たのも何故か分からない…」
幸之助と亮介のやり取りのあいだしきりにメールをしてるユミカ、相手は美麗だ。
ユミカ
「もう診察はしないのね」
亮介
「神様が、あぁ言ってたからな…診断なんて曖昧なもの意味ないよ」
ユミカ
「じゃあ、帰りましょうよ。 ニジTVで美麗ちゃんが待ってるわ」
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