第30話
幸之助
「悪い亮介、大人しく聞こうと思ったがいきなり亮介だけど亮介じゃないってのは意味が分からないぞ」
… フフフッ そりゃそうだろう僕だってまだ不思議な感じだからな …
亮介
「まったく同じ世界がもう1つあるんだよ…そこにもう1人の自分が居る。だけどその世界の美意識はこの世界の真逆なんだ」
幸之助
「なんだ…そりゃ、美意識が真逆?」
亮介
「分かりやすく言うとこっちの世界で美人はあっちでブス、あっちの世界で美人はこっちでブス…
だから僕はこないだまでチョーブサイクとして生きていた…記憶喪失何かじゃないんだ、向こうから神様に転移されたんだ」
幸之助と夏希は言葉を失うも、どう対応していいのか分からず戸惑っている…
そんな2人に亮介は、自分が事故にあって気が付いたら神様がいて、逆転世界の消された亮介の代わりになれと言われた事、それは2つの世界のバランスを保ち崩壊を防ぐために必要なことなどを説明した。
夏希
「…だから、神様を信じるって聞いたの?」
… 以外に伏線が効いてるのかな?とても信じられる話じゃないけど …
亮介
「そうなんだ、僕は会ってるから」
幸之助
「それじゃあ、神様の角ってのはその事が関係してるのか?」
… 幸之助の反応も良いな、けっこう信用されるかな? …
亮介
「そう、神様に角があるのを知ってるって事は神様に会ってる可能性が高い…もしかしたら、僕と同じ転移した人かも知れないと思って」
辺りを見回して幸之助を見る夏希、幸之助は目が合うと…やはり辺りを見回した。
幸之助
「亮介、カメラはどこだ?」
亮介
「テッテレー!ってドッキリじゃねぇーよ!」
幸之助
「本気なのかぁ!」
亮介
「もちろんだ」
幸之助
「わっわかった…先ずはそのつもりで話を進めよう」
亮介
「…うん」
幸之助
「まだ信じた訳じゃないけど…消したじゃなくて消されたって事は神様見たいな能力者が他にもいるのか?」
亮介
「考えた事なかった…でもこっちの亮介が消されて困ってたから自分で消すわけない…だから他にもそんな能力者が居るってことか?」
夏希
「じゃあ、もしかして亮介が私を好きなのは本当にこの外見が好きってこと…」
… そこかい! もっと気になるとこあるでしょ~~ …
亮介
「そっそうです」
幸之助
「まぁその話は2人の時にしてくれないか… それより神様以外の能力者って、まさか悪魔?」
夏希
「それもあるけど、いろんな宗教がそれぞれ違う神様を祀ってるじゃない…神様もいろいろ居るんじゃないの」
… なるほど、神様が他にいる可能性は確かにあるな …
幸之助
「亮介を転移させた神様を困らせる神様… 神様どうしの覇権争いでもしてるのか?」
亮介
「幸之助が言う通り悪魔がいて、神と悪魔の争いも考えられる」
幸之助
「よく出来た話だが… 1度病院に行こう!」
… ホゲェ~~!!こっこいつ全然信用してないじゃないのよぉ~~! 話、合わせるから以外と信じてくれたかと思ったのにぃ~ …
亮介
「なっ夏希も幸之助と同じ意見?」
夏希
「正直しんじたいけど、完全には信じきれない」
幸之助
「亮介、僕の気持ちも信じたいってのが本心だ…でも夏希ちゃん同様信じきれない。 だからこそ病院で検査して欲しいんだ、異常がなければ今よりだいぶ信じられる」
夏希
「私も幸之助さんに賛成だわ亮介を信じたいから確証が欲しい。病院で正常だと証明して」
亮介
「わかった… だけど今の精神医学でも2つの世界の話をしたら異常者のレッテルを貼られるからもう1つの世界の話や神様の話はしないよ」
幸之助
「あぁ、それがいいな…」
僕は、2人と精神科に行くことにした少しでも信用して欲しいからだ、一人でもいいから本当の事を話せる人間が欲しかった。
明日、幸之助の知り合いの精神科医に見てもらう事にして僕と夏希はディンラバを後にした。
もう、こうなるとナナの事は二の次で今は、幸之助と夏希に少しでも異世界の存在を信じてもらいたかった。
亮介は先に夏希を送ってマンションの駐車場に着いた時、スマホが鳴った… 美麗からだ!
… ちょうど良い…これも運命かな …
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます