第31話


亮介はユミカと美麗にも真実を話す事に決めた。




亮介


「まだニジTVに居るの?」



美麗


「そうよ」



亮介


「話があるんだ…今から行って良い」



美麗


「…わかった、待ってるわ」



亮介は再び車を走らせニジTVに向かった。



15分ほど車を走らせニジTVに着くと足早に第一会議室に向かう。会議室の扉を亮介が開けると神妙な面持ちの美麗とユミカがいた。




美麗


「いい話じゃなさそうねぇ」



亮介


「受け止めかた次第かな…」



ユミカ


「聞かせて」



亮介は幸之助や夏希に話した様に事故から神様に会い2つの世界の崩壊を防ぐため、こっちの世界に転移せれた事、逆転世界の亮介が消えた事を説明した。




美麗


「物語としては、なかなか面白いじゃない」



ユミカ


「それが、ブス専の理由…」



亮介


「そうだけど、信じられないよね… 明日、幸之助の知り合いの精神科医に検査してもらうから…立ち会わないか?」



美麗


「どうする?」



ユミカ


「立ち会うわ」



美麗


「あたしはパス、外せない仕事があるから」



亮介


「明日、迎えに来るよ」



そう言って立ち去る亮介、残った2人はお互いの感想を語り合う。





ユミカ


「なんか、前から別人見たいだとは思ってたけど…」



美麗


「まさか信じてるの?」



ユミカ


「前に、亮介を誘った事があるんだけど…その時、痩せただけじゃなくて前より筋肉質になってる気がしたの、その時はあまり気にしなかったけど…言動や態度にずっと違和感を感じてたから」



美麗


「亮介は記憶喪失、脳障害を受けてるから妄想にとりつかれたってのも考えられない?」



ユミカ


「…明日、それも含めて確認して来るわ」




こうしてカミングアウトした亮介の精神鑑定が明日、行われる。






翌日 14:00



亮介は夏希とユミカ、元カノと今カノを乗せ部妙な空気の中、幸之助に指定された病院に向かった。




病院に着くと看護師に医院長室へと案内された。


 そこで幸之助と合流して亮介の検査が始まる。




幸之助


「簡単なヒアリングでだいたいわかるらしいから時間はそんなにかからないみたいだよ」



亮介


「わかった」



亮介はみんなの信用を得るために診察室に向かった。








   【神様との再会】




医院長の待つ診察室の扉を開けると亮介は外に聞こえる様に叫んだ!



亮介


「みんな来てくれぇ~!」



そこは診察室ではなく次元が違うであろう暗がりの空間だ! 



神様


「アッハッハッハッハァ! 驚いた、ここはもう異次元だから彼らには何にも聞こえないよぉ」



神様が現れた!これで、みんなに2つの世界を証明出来るはずだと歓喜する亮介。



亮介


「うぉ~~!!会いたかったよぉ~~かみさまぁ~!」



神様


「そうかそうか…そう思って、やって来ましたジャジャジャジャ~~ン!」







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る