第16話

… 何だか知らないけど、栞は何も気付いて無い…逆転世界じゃ僕がハルナに手を出すとは誰も思わないか …




今日の成功で味をしめた亮介は日替わりのハレンチ三昧を夢見てニヤけずにはいられないでいた。







今日のサポートが終わり、ハルナと栞は名残惜しそうだが僕は明日が楽しみで1人テンションが上がっていた。






翌日 9:00



水曜サポーター


TOKIO美術学院 向井夏希


元宝石の華 小早川姫乃



今日は美術学院の夏希と元歌劇団の姫乃が来る日だ、夏希は表の世界なら妹にしたいNo.1でトップアイドルといった感じの子だ。そして姫乃は逆転世界の歌劇団トップスターの1人だが僕からしたらブスなだけだ…


 昨日の栞みたいに中抜けしてくれたら楽だけどそうも行かないだろう。取り敢えず3人で仲良くなる事から始めようと思うが姫乃は付き人を3人も連れている。



いつもの様に2人をリビングに通してフランクに話すルールを説明したいが、今日は姫乃の付き人も含めて説明した。



姫乃


「私は、フランクな言葉づかいとか苦手何で細かいところは大目に見て下さいね」



逆転世界でブスとしいたげられ生きて来た夏希は予想外の話に戸惑いを隠せない。



夏希


「そんな…亮介さんや姫乃さんは私にとって雲の上の人なんです…それを友達として話すなんて無理です…」



亮介


「まぁ、何となく2人の言う事は分かるけど僕のサポーターのルールだから。まず練習しよう」



ここで姫乃の3人の付き人も戸惑いを露にして亮介に質問した。



「全員と言いましたが…付き人の私達は普段通りで良いのでは…」



「全員だから君達もだね」



付き人は、逆転世界のブスで僕からしたら可愛のだがポッチャリだ逆転世界でもデブとハゲはブサイクに分けられる。だが彼女達が居れば夏希が気後れしなくて済みそうなので混ぜる事にしたが、姫乃が雇用関係に支障をきたすとの事で外に待機させる事になった。



僕達は、名前を呼んでグラスを回す練習をした。




 僕からいくよ。夏希このグラス姫乃に渡して。



 ひっひめ…の、このグラス…りよ亮介に…渡して…




こんな練習に2人は不服そうだったがその場は従っていた、でも上下関係の厳しい歌劇団出身の姫乃が僕の居ない所では敬語を使えと夏希に言っていた。



 


「亮介さんは、あぁ言ってるけど


礼節は大事だと思いませんか?」



「はっはい…そう思います」



「亮介さんの居ない所ではきちんと敬語を使って下さいね」



「分かりました」




僕はそれを聞いていた。




… やれやれ、どうしよう…まぁほっとくか …




案の定3人は少しチグハグでイマイチ馴染めないでいた。




「姫乃は仕事忙しいんじゃないの?」



「私は仕事を選んでるから…特に忙しいとか無いですよ」



… ちっ、どっかに仕事行けや…んっ!待てよ2人まとめてヤルとか…やっぱキツいな、夏希は土日に誘うか …




姫乃がトイレに行った隙に、夏希を誘う。



「内密なんだけど、土曜も来れるかな?」



「もちろん…大丈夫です」



「ありがとう」



「あら、私も大丈夫よ」



姫乃に聞かれていた…



亮介


「姫乃は自分の仕事に専念しててよ。1人居れば大丈夫だから」



姫乃


「だったら夏希じゃなくて私がお手伝いする。いいわね夏希」



夏希


「はい」



少し思案して亮介が話し出す。



亮介


「夏希は僕のお気に入りだから頼んだんだよ…だから夏希で良いんだ…」




亮介の言葉の意味が呑み込めない姫乃…逆転世界では激しくブスの夏希を亮介がお気に入り??はっ何の事???これが正直な姫乃の感想だった。






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