第15話

マンションに帰って来た僕は時間を確認する。



… 移動を考えても、2時間弱がリミットだな …



亮介は、栞が戻る時間を計算してセクハラの体勢を整える。ハルナは亮介をリラックスさせようとアロマの体勢を整える、チグハグな二人だ…



「アロマの色って何か意味あるの?」



「ん~、色って言うか香りが色分けされていて、それぞれ効果が違うわ」



「例えば…」



「基本はリラックス効果だけど、興奮させることも出来る…この2つの配合でその人に合った調合をするの、薬とにてるのよ」



「今は興奮させてくれるかな」



「でも…今の亮介にはゆったり落ち着いた状態を!?」



亮介がハルナを抱きしめた。



「ちょっと、どうしたの!」



「言っただろ…タイプだって」



逆転世界で28年間ブスとして生きて来たハルナには亮介の言葉が冗談だとしか思えない…



「からかってるの…?」



「この事は絶対に秘密何だけと…僕の好みは皆とは違うんだ」



… どう言う事…? なに?何?わからない? …



「亮介の歴代の彼女は皆美人ばかりじゃない…それでも私見たいなブスが好みだって言うの…」



「そうだよ…変わったんだ…サポーターオーディションの合格者も少し変じゃないか」



… 言われて見れば、確かに…私は医者だからと思っていたけど、亮介なら専属のドクターがいるはず …




逆転世界で自分に自信を持ち始めていた亮介は、何の戸惑いもなくハルナの胸を揉み出した。



「いや…止めて…」



言葉と違い余り抵抗しないハルナ…あとは亮介の思いのままだった。




… あぁ~最高だぁ~これが桃色性活の始まりかぁ~!!! …




亮介はハルナの人体侵入に成功、そして結果を出した、ハルナも満足げだった。




ハルナは亮介がブス好みと言う事は信じられ無いでいるが、自分で果てた亮介にうっとりしたままでいたが、亮介のまだ男らしい股間を見て感想を漏らす。



「すごい…元気」



すると、亮介は時計を見て栞が戻る迄にまだ行けると確信し更なる戦いに挑んだ!



あぁ~ あぁ~ すごいィ~~!






事が終わりハルナの口封じをする亮介。



「これは、2人だけの秘密だよ」



イケメンに抱かれたと舞い上がっているハルナは嬉しそうに頷く。




… これが、イケメンの特権か…フフッ大満足! …





イケメンの特権に酔いしれる亮介とブスなのにイケメンに抱かれたと舞い上がるハルナは、戻って来る栞にバレないよう情事の痕跡を片付け出したが、ニヤけながら片付ける2人は明らかに不審者だった。




亮介の予想より2時間遅れで栞が戻って来た。



「ただいま亮介ぇ~!!」



お帰りぃ~!



元気に返事をする2人だが、いまだにニヤけていた。



「…なに? 何で2人してニヤけてんの??」



「えっ、ニヤけてなんかないよ」



「…変なの、まぁいいや。それより亮介の言う通り全力で撮影してたらプロデューサーに気に入られて来月のムーンアイの表紙をやる事になったの!」



ムーンアイと言われてもよく分からない僕は適当な相づちを打つ。



「そうなんだ…」



すると、ムーンアイに驚いたハルナが栞に食い付いた。



「ムーンアイって世界的に有名なファッション雑誌でしょ!? おめでとう栞!」



「ありがとう」



「そんな凄い雑誌なんだ」



亮介の記憶喪失を改めて認識した2人の空気が重くなる。、




「そっか…そうだよね…覚えて無いんだから」



ハルナ


「…ムーンアイは当時16才の亮介を表紙にして爆発的に売れたの…」




「それからよ世界的に有名なファッション雑誌になったのは…」



ハルナ


「亮介もそれから世界的美少年として有名になったの…」



亮介


「ムーンアイが…切っ掛け…そうだったんだ」




「あなたの言う通りに頑張ったら認められたよ…ありがとう亮介」



… 亮介のお陰で脱アイドルしてやって行く自信が出てきた…これからは受けた仕事を全力でやって行く、自分の為に …




図らずして人を導いた亮介だが本人は全くの無自覚だった。





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