第10話
出たぁ~! ナナだ。この子は、売名行為丸出しで勝負してくる強者だ。
ステージにポールがでて来てナナは水着でポールダンスを始めた。初日から終始パフォーマンスを繰り広げるナナは視聴率を稼ぐ…ユミカもたぶん美麗のために残してるんだろう…
「私に何が出来るのかなんて分かんない!だから全力で今日も元気を届けましたぁ!」
「あなたの真っ直ぐな気持ちは受け止めてます視聴者の評価も高いですよ」
「アタシに出来る事は全力で頑張ります!宜しくお願いします」
僕も、たまには何か言わないとと思い声をかけた。
「今日も元気をありがとう。ナナちゃんのパフォーマンスには元気付けられます」
スタイルは抜群だがブスでも美人でも無いナナは男性と女性の両方から支持を受けて視聴者人気は意外と高い。売名を成功させ人気も手に入れた事になる。
そして3日簡のオーディションは終り、合格者が発表される。
アップロール所属 アイドル
横山 栞
元宝石の華 歌劇団
小早川 姫乃
Eveエンタープライズ所属 タレント
ナナ
介護師
藍川 愛
心療内科医
柳 ハルナ
ファッションデザイナー
名波 カンナ
King & Prince所属 モデル
神崎 ルナ
TOKIO美術学院 講師
向井 夏希
ピアニスト
本田 優香里
インスタグラマー
高見沢 桜
10人のサポーターが決定した。番組は、ひと月事に亮介の経過を発表する事になった。
ちなみにユミカvs桜はドロー判定が多かったが3日間の結果は、僅差でユミカが勝利した。
ニジTV 第一会議室
例によって僕達3人は会議室に集まった。
美麗
「ユミカの采配のお陰で視聴率は最高よ」
ユミカは美麗のために桜を残したのか…それとも桜の魅力を認めたのか分からないが、これが大人の対応なんだろう…
ユミカ
「あのナナって子、面白いわね」
美麗
「そうね、このオーディションで知名度と人気を手に入れたんだから大した玉ね」
ユミカ
「あーゆうタイプは、女性にも支持させるから数字出すわよ」
美麗
「男女に支持されるタレントは強い、それだけに……要注意よ亮介」
亮介
「大丈夫だよ、あの子には手ぇ出さないから」
美麗
「向こうから来たら」
亮介
「タイプじゃないからなぁ~」
美麗
「だとしても、手を繋いだり顔が近かったりした写真を撮られて妊娠した何だと騒ぐかもよ」
亮介
「まさか…」
ユミカ
「あの手の子はどんな努力も惜しまないからね」
美麗
「とにかく、油断しないこと!」
亮介
「分かったよ」
ユミカ
「ちょっと触られたぐらいで立たないようにねぇ」
… またイジって来たな、んっ……爆笑にならない??こいつらもう飽きたのかぁ …
亮介はユミカの言葉を何時ものイジリと思ったが、ユミカは真剣だった…
実はユミカは桜を今でも嫌っていて桜が亮介を大事に思うのを知って是が非でもオーディションを落とすつもりだったが途中で考えを変えた…
その決め手は昨夜の亮介誘惑事件だ。いくらブス専と言ってもいまいち信用出来ないユミカは亮介を試した、逆転世界にユミカの誘惑に乗らない男はいない、亮介が自分に乗って来なければ桜の誘いにも乗らないはずと考え実行し亮介のブス専を確信して桜を合格させた。
ユミカの考えは桜は必ず亮介を誘う、だが亮介は拒むそして桜は恥をかき傷つく…オーディションの合格は、あくまでも桜を苦しめるためのものだ、桜へのユミカの恨みは根深いものがある様だ。
亮介のサポートは、2人1組が曜日事に勤める。
ユミカ
「まず月曜の担当から決めましょう」
美麗
「最初に亮介が組んでみて。それで問題があれば修正すればいんじゃない」
亮介
「わかった」
ユミカ
「ちょっと待って!まず絶対にして欲しいのが桜と亮介の本命カンナを組ませて」
ユミカの気迫に押されながら答える2人。
美麗
「アタシはかまわないけど…」
亮介
「僕もいいけど…なんで?」
ユミカ
「亮介が絶対に桜に手を出さない様にするため…カンナは本命でしょ」
一瞬、美麗がギョットした…逆転世界からしたら一番のブスだから驚いたんだろう。
美麗
「えっ…あんた本当に凄いわね」
亮介
「そんな事より…ユミカはやっぱり桜を許せないんだ」
ユミカ
「あの出来事がバネになって今がある…そう考えてるは…だからちょっと感謝もしてるけど桜が許せないとかじゃなくて、たんに嫌いなだけよ」
僕は、とりあえずユミカの希望を踏まえて来週からスタートするサポートは…
月曜 カンナと桜
火曜 栞とハルナ
水曜 夏希と姫乃
木曜 優香里とルナ
金曜 ナナと愛
…の組み合わせでスタートする事になった。
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