第131話 神速レベルアップ
翌日。
鈴鹿ダンジョンにやってきた俺は、ダンジョン内転移を使用して中に入り、攻略を開始する。
「ダンジョン内転移」
呟くたびに、俺の体を浮遊感が襲う。
だが、もうこの感覚は慣れたものだ。
転移、浮遊、落下、着地。
この4項目をひたすらに繰り返し、最下層を目指す。
ダンジョン内転移のスキルレベルを必死に上げてきたおかげで、発動にかかる時間は1メートルにつき0.5秒と、昔に比べてかなり短くなっている。
ほとんど時間はかからなかった。
そして――
「はあッ!」
ボス部屋に辿り着いた俺は、纏壁を使用したままサラマンダーに迫り、魔奪剣を振るった。
まだ一撃で倒すのは難しいが、音速を超える斬撃を数回浴びせてやれば、それが致命傷となった。
『ダンジョンボスを討伐しました』
『ダンジョン攻略報酬 レベルが50アップしました』
鳴り響くシステム音。
もはや聞き飽きてしまったそれをBGMにしつつ、サラマンダーの死体と、攻略報酬として与えられた魔力増幅石をアイテムボックスに収納する。
「うん、順調だな」
その後、帰還魔法が発動し、俺は地上に戻される。
それから何度も何度も、鈴鹿ダンジョンに再挑戦した。
『ダンジョン攻略報酬 レベルが50アップしました』
『ダンジョン攻略報酬 レベルが50アップしました』
『ダンジョン攻略報酬 レベルが50アップしました』
『ダンジョン攻略報酬 …………
昨日のようにエクストラボスが出現するということもなかったため、順調に攻略は続き、最終的に30回以上攻略した。
さらに翌日。
前日に得たSPを使って纏壁のスキルレベルを2に上げ、実戦導入してみた。
わざとサラマンダーの炎を浴び、LV1の時との比較検証を行ってみたが、倍近く耐久性が上がっていることが分かった。
ダンジョン内転移と違い、こちらは10000以上ものSPを消費した甲斐があったということだ。
「レベルを上げれば上げるほど、強力な敵と戦うときには役に立ってくれそうだな。ありがたい」
満足感とともにそう呟いた後、俺は周回を続けていく。
それから間もなくして、そのシステム音が鳴り響いた。
『貴方は本ダンジョンを規定回数攻略しました』
『ボーナス報酬 レベルが120アップしました』
『今後、貴方が本ダンジョンを攻略しても報酬は与えられません』
それは、苦節50回の攻略を終えたタイミングでのことだった。
「よし、これで鈴鹿ダンジョンも踏破完了だ!」
気分を良くしながら、ステータス画面を開く。
するとそこには、凄まじい成長結果が記されているのだった。
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天音 凛 19歳 男 レベル:17455
称号:ダンジョン踏破者(10/10)・無名の剣豪・終焉を齎す者(ERROR)・賢者を超えし者
SP:6910
HP:136450/136450 MP:21920/38100
攻撃力:31200
耐久力:26750
速 度:31610
知 性:30240
精神力:26540
幸 運:28210
ユニークスキル:ダンジョン内転移LV22・略奪者LV1
パッシブスキル:身体強化LV10・剛力LV10・高速移動LV10・魔力回復LV2・魔力上昇LV10・状態異常耐性LV4
アクティブスキル:金剛力LV10・疾風LV10・起死回生LV1・初級魔法LV3・纏壁LV2・浄化魔法LV1・索敵LV4・隠密LV4・鑑定LV1・アイテムボックスLV8・隠蔽LV1
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